毅〈1〉 (新潮文庫)
三国志の英雄・諸葛亮孔明に「このような人物になりたい」と言わしめた、戦国時代を代表する名将・楽毅。今で言うなら、当代一の腕を持つ職人であると同時に、優れたマネジメント能力を備えた一流の経営者でもある......
楽毅〈3〉 (新潮文庫)
楽毅の獅子奮迅の働きも空しく、中山国が滅ぶ。その最後の時に、武霊王が部下達に語る言葉は心を打ちます。 彼らは、国を失って戦っても無意味なはずだ。 しかし、あの若い王に従って殉死しようとする人間が60......
楽毅〈4〉 (新潮文庫)
信じる人を間違えたり、判断を一つ間違えるだけで
大国が滅亡してしまう時代。
正しく生きようとした楽毅をしても
暗君のために国を追われてしまう。
人は疑い深くて、嫉妬深いものだと感じた。
武霊王、孟嘗......
孟嘗君〈3〉 (講談社文庫)
いよいよ、あの兵法書で有名な孫子が活躍する。 敵の動きをあらかじめ知っているかのような孫子の戦争での動きは見事なもので、読んでいて楽しい。孫子といい、白圭といい中国人はすごい!...
孟嘗君〈1〉 (講談社文庫)
多くの食客をもった賢人という知識しかなかったけれど、宮城谷さんにかかればどんなに面白いのだろうと読み始めましたがやはり面白い。孟甞君を守る周りの人々はなんて賢い人がたくさんいるのか!諜報活動というの......
楽毅〈2〉 (新潮文庫)
趙の武霊王の直々の中山攻略始まる。楽毅は戦い、勝ち続ける。しかし、彼の国中山国は滅亡への道を突きすすむ。人間は、困難の時に大きく飛躍するきっかけをつかむ。この苦しい戦いの中で楽毅が学ぶこと。それは、......
孟嘗君〈5〉 (講談社文庫)
有名な割に実像がわからない孟嘗君の
物語です。
全編を通して、躍動感があり
飽きない構成になっています。
特に孟嘗君の義父である白圭の活躍は
主人公を凌ぐものがあり、
大きな柱となっています。
......
孟嘗君〈2〉 (講談社文庫)
孟嘗君自身の描かれ方は悪くありません。しかし、風洪という人物が余りにも君主・学者の意義を理解していません。妹の悪事を罰した太子を酷薄であると決めるけるのは、著しく公平性に欠けており人物としては不快で......
奇貨居くべし―火雲篇 (中公文庫)
秦の始皇帝の父ともいわれる呂不韋。韓の商人の子として生まれながら、魏、趙、秦、楚と旅を続け、道家の門をくぐり、儒家の孫子遭い、魯仲連に学び、人相見の唐挙にも親愛され、若くして孟嘗君の賓客となり、また......
奇貨居くべし 天命篇 (中公文庫)
賈人として、地位を確立するまでの
青春時代から秦の宰相として統一の道筋を
つけた晩年までが描かれています。
孟嘗君の最後も描かれ、その他の戦国四君も
登場します。
「孟嘗君」「楽毅」「青雲はるかに......
奇貨居くべし―春風篇 (中公文庫)
残念なことに今ひとつのれませんでした。初期のほうがよかったなぁと再確認しつつ読んでしまいました。とりわけ、最終巻で民主主義という言葉を見たとたん、思いっきり引いてしまったんですよねぇ。「始皇帝の父で......
太公望〈下〉 (文春文庫)
比較的読みやすい文章で下巻はおもしろい。
ただ上中巻は読んで知識が増える訳で無しエンターテイメントとしてもあまりおもしろくないかも。
人物がやたら増えますがどれだけ必要だったか甚だ疑問です。太公望が......
太公望〈中〉 (文春文庫)
妻を娶り、子を為した望(太公望・呂尚)だが、妻は病によって
この世から去り、望は商王朝をへの復讐計画を実行すべく着々と
人生を歩みます。
立派な人間が実は自分を裏切る存在であったり、自分にとって不......
長城のかげ (文春文庫)
これはこれは、得難いよい本を読ませてもらった。そういう思いで、いま読み終えました。
日本の時代物でもそうだが、つい私たちは、世に有名な英傑のドラマに目がいきがちになってしまう。
もちろん、ある時代を......
太公望〈上〉 (文春文庫)
愛読する作家、宮城谷氏の作品です。
今回描いている人物は太公望。本名は呂尚です。「太公の望んだ人物」
がその敬称の所以とも云われている。古代中華史において、これほど
重要な人物はいないにも限らず、文......
子産〈上〉
今日紹介するのは、宮城谷昌光さんという方の本で、前にも「史記の風景」という本レビューした事がありましたが、素晴らしい歴史小説の書き手で、当代の日本作家の中国もの小説ということでいえば文句なく日本で......
太公望〈下〉
比較的読みやすい文章で下巻はおもしろい。
ただ上中巻は読んで知識が増える訳で無しエンターテイメントとしてもあまりおもしろくないかも。
人物がやたら増えますがどれだけ必要だったか甚だ疑問です。太公望が......
太公望〈上〉
愛読する作家、宮城谷氏の作品です。
今回描いている人物は太公望。本名は呂尚です。「太公の望んだ人物」
がその敬称の所以とも云われている。古代中華史において、これほど
重要な人物はいないにも限らず、文......
一夢庵風流記 (新潮文庫)
もちろん最初は漫画「花の慶次」からでした。
たまたまこの原作本を手にしてから、今手元にあるのが3冊目。
1冊目はボロボロになり、2冊目は知り合いにあげた。
ぜひ彼に読んで欲しかったから。
もうスト......
桜田門外ノ変〈上〉 (新潮文庫)
桜田門外の変を徹頭徹尾水戸藩の視点から描いた雄編の上巻。彦根藩ないしは井伊直弼側の動向や視点が一切描かれていない点にあるいは物足りなさを感じる読者もいるやに思われるが、実は視点を水戸藩のみに固定した......
死ぬことと見つけたり〈上〉 (新潮文庫)
隆慶一郎氏の作品は痛快だ。登場人物の男ぶりがいい。敵役の女々しさがいい。週刊少年ジャンプで、原作「一夢庵風流記」「影武者徳川家康」の漫画を読んで以来、氏の世界に魅了されてきた。
今回は「葉隠」とい......
桜田門外ノ変〈下〉 (新潮文庫)
下巻は、桜田門外の変そのもの(襲撃シーン)と実行指図役を務めた主人公関鉄之介の事後の逃亡と捕縛を描く。襲撃時の描写は臨場感に溢れ、逃亡劇は傑作『長英逃亡』を著した著者の手になるだけあって緊迫感に満ち......
死ぬことと見つけたり〈下〉 (新潮文庫)
葉隠武士の壮絶生き様・崇高な精神を垣間見ることができる。
常住坐臥、死人として生きている武士たち。主君のために命はあり、誇りの為に死ねる男たちの、潔さ、強さ、誇りの高さに痺れるばかりである。
そし......
赤ひげ診療譚 (新潮文庫)
深く書かれているし、赤ひげ先生が飄々したり、うなったり、人は弱くて善人ほど、生きる術がない人ほど、道を外しやすい。とうところは、今でも同じです。いいものは、いつ書かれたものでも、変わらず伝わるもので......
損料屋喜八郎始末控え (文春文庫)
若いけど先を見る嵋があり、話しをまとめあげ、一つの結論に導く。探偵小説みたいで、先が知りたくてたまらないです。人はいい面悪い面、両方あると、暖かく書かれていて、読んだ後も気持ちがいいです。時代物だけ......
影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫)
同名の週刊少年ジャンプ掲載の漫画から、この作品にたどり着きました。
しかし、原作のほうがはるかに奥深く、もっと大勢の人に読まれるべき存在だと思います。人間の持つ知恵の凄みというものが実感できる作品......
あかね空 (文春文庫)
直木賞受賞作。時代劇にもかかわらず大変読みやすく、あっという間に読了。
善人と悪人がはっきりしすぎなのでは? そのせいかするすると話は進んでいきます。
家族の物語りとして、大変面白く感じました。
し......
影武者徳川家康〈下〉 (新潮文庫)
ついに最終巻である。クライマックスが大坂夏の陣で二郎三郎は専制君主としてまっとうするのか、秀忠の刃から逃れられるのか、といったところに力点が置かれるのだが、これだけの物語の終焉としては、盛り上がりに......
影武者徳川家康〈中〉 (新潮文庫)
中巻は大御所として実権を手放さない二郎三郎と、兄弟暗殺などの手段で権力への野望をむき出しにした秀忠の戦いが中心です。
ここで初めてキリシタンという新勢力の存在が登場する。筆者はカトリックを非科学的で......
吉原御免状 (新潮文庫)
後の代表作「一夢庵風流記」「影武者徳川家康」などに引き継がれる、隆慶一郎の思想的バックボーンが明らかにされている。
デビュー作ながら、重厚な資料解析に土台を置いた、綿密な時代考証と伝奇作家としての......
ニコライ遭難 (新潮文庫)
ロシア正教への関心から明治の宣教師ニコライの資料を探索中、皇太子ニコライ、のちのニコライ二世の関連書籍に出会った。ネットで検索すればこその奇遇である(前者のほうが32歳年長ながら両者は同時代人であり......
甲賀忍法帖 (角川文庫)
特異な技を持った伊賀組、甲賀組それぞれの十人衆が、トーナメント勝負のような死闘を展開していくストーリー。一読、あまりの面白さに呆然とさせられ、しばらくの間、山田風太郎の作品をあれこれと、むさぼるよ......
見知らぬ海へ (講談社文庫)
隆慶一郎の作品を初めて読みました。
小気味良いテンポと展開の鮮やかさで読ませる作家との印象を持ちました。
また、エンターテインメントとして面白く読ませていただきました。
著者の構想では、この物語が......
人情裏長屋 (新潮文庫)
善人ばかりの山本周五郎の世界ファンタジーとはわかっていてもつい ほろりと泣かされる。無くしてしまった ものばかりが描かれている世界は美しく 切ない 長屋ものを中心とした短編集。「おもかげ抄」 途中で......
蒼龍 (文春文庫)
作者のメジャーデビュー作ともいえる「蒼龍」を含む、5編の短編集。
「蒼龍」はオール読物新人賞受賞作だが、文体がべらんめぇ調の話し言葉で書かれているため、ちょっと読みづらい。
『職人てえのは〜』『茶......
大川わたり (祥伝社文庫)
しくじっても人間として筋を通したり、嘘をつかなかい、自分を戒めるなど、謙虚さや学ぶ姿勢がある人は、助けてくれる人が表れ、なにくれと起こる事を乗り越えていける。 山本さんの書きたい事、少しはわかった気......
長英逃亡〈下〉 (新潮文庫)
歴史小説は基本的にその場を見た人はいません、事実であろう資料をもとに作者が想い描いたあくまでも小説です。
それにもかかわらず、この吉村さんの描く高野 長英は魅力的人物です。若くして故郷を離れて、......
扇野 (新潮文庫)
断じて、そーなのである。この短編集は、周五郎道の探求者にとって「愛情もの」と呼ばれるジャンルを主に集めたもの。当然、ぐぐぐぐ、おおおおお!と、なるわけである。特に「つばくろ」から「扇野」「三十振り袖......
爆撃聖徳太子 (ハルキ・ノベルス)
「日出ずるところの天子、日没するところの天子に書を致す」
この書は、本当に聖徳太子の発意によるものなのか、今ではそこから疑問がもたれているが、この作品は、これは太子の手によるものだとして、この......
あやし (角川文庫)
人間くさいけど、人間が一番怖い。 宮部さんは、見る者の心によって見えるものが違う。みたいなお話が多いですね 鬼も、人の中に巣くうし。 ひやりとさせられました。 あぁ怖!という感じでもなく物悲しい短編......
二宮金次郎の一生
1、この本を読んでよかったと思うこと二宮金次郎といえば、薪を背負って読書する姿や、農政の専門家といったイメージがあるが、この本を読んで、商才に長けた実務家というイメージも持った。そのようなイメージを......
ぼんくら〈下〉 (講談社文庫)
最後の最後に、死んでると思わせていた人が、生きていた。 幽霊として、現れた。あっけないけど、世界ってそうやってまわっている。知らなくていいこと。知っていても知らぬふりすること。そういう気持ちにさせら......
ぼんくら〈上〉 (講談社文庫)
宮部さんは大好きで、ほとんどを読ませてもらったつもりです。 ぼんくらも、ヒョウヒョウとした平四郎。でも、自分分をちゃんとわきまえていたり、弓之介の大人顔負けの頭の良さ、そして孤独感しいおねしょのエピ......
日暮らし 上
本題へ入らず、前作、ぼんくらで名前があがるくらいにしか出なかった人達から、外堀をめる。 ストーリーに入り込みやすいように、短編から。さりげなく、前作の粗筋と人物紹介。小説家は、細かい考え方をして、組......
日暮らし 下
時代小説+ミステリー=日常生活の些事から生まれては消えてゆくけれど大事なモノを気づかせる小説です。
ミステリー仕立てではあるものの、謎解きを主眼に置いていません。それよりも江戸時代の下々の人々の暮......
東福門院和子の涙 (講談社文庫)
二代将軍の娘。中宮になった和子さま。 明るく 強運の持ち主とされながら、沢山の苦難を経て生きていらしたのかと知るほど、小説といえども、女は男次第であり、本人の気質も大きいなと、感心してしまいました。......
幻色江戸ごよみ (新潮文庫)
江戸時代の生き生きした人達の姿に、いつも安らぎます。ちょっと怖いなぁって話もあったんですが、タイトル通り登場人物の様々な『情』が四季(暦)のように江戸の町を幻色で彩っているなぁ……と。宮部みゆきさん......
本所深川ふしぎ草紙 (新潮文庫)
茂七親分は高橋ヒデキさん主演で、ドラマにもなりました。厳しいけど、本心は優しい。今の日本人に少なくなった気質かも。緻密な構成が楽しいです。 あっしもね、ここいらで働いていた時期がありやしてね。丁度、......
あかんべえ〈下〉 (新潮文庫)
「ふね屋」という料理屋の一人娘のおりん。
病床に臥した彼女が夢うつつの中で目にしたのは
あかんべえをする女の子。
その女の子を見えるのはどうやらおりんだけ。
そう、その子は亡者、幽霊なのだから。
ふ......
天狗風―霊験お初捕物控〈2〉 (講談社文庫)
ページ数が多く、一気に読んで了わないとストーリーを忘れてしまいそうです。 複雑に要素が絡み合い、一つひとつを解いていく、理解するだけでも大変でした。 神隠しに合う娘たち。 どうして?お初だけと話せる......
あかんべえ〈上〉 (新潮文庫)
著者の新刊の『おそろし』を読み、しんみり感動して、つい、こっちも再読。
もうたぶん4回目くらい。単行本が出版されたときに購入してるけど、せっかくなので上下巻の文庫
で購入し直し。こんなことばっかして......
堪忍箱 (新潮文庫)
短篇集ですが、読みやすく、よく細やかに書いてあり、読みがいがあります。 ミステリーファンと時代小説ファンの両方を狙った作品、という印象。
宮部みゆきの本が好きな人ならばある程度は楽しめるのだろうが......
震える岩―霊験お初捕物控 (講談社文庫)
著者初の時代小説なので大目に見てもいいのでしょうけれど、少し設定に無理があって苦し紛れに話を纏め上げてしまっている印象を受けました。誰かも書いていましたが、どうもすっきりしないストーリーです。
......
死神の町―刺客請負人 (中公文庫)
テレビシリーズ(2007年)を見て、原作を手に取った。
主人公“病葉”行部の活躍と、浅野と吉良の遺恨・上野介の生存説・菊姫と
うり二つのゆきの存在等、設定にも惹かれるものがあり展開に期待した。
だが......
魔剣天翔―Cockpit on Knife Edge (講談社文庫)
今作は飛行機のアクロバットチームのはなしで「スカイクロラ」シリーズを連想して、かなり期待して読んだのですが。正直、がっかりでした。複雑な人間模様を描きたいがためだけに、あまり必要とも思われない殺人が......
闇の処刑人―刺客請負人 (中公文庫)
テレビシリーズ(2007年)を見て、原作を手に取った。
主人公“病葉”行部の活躍と、浅野と吉良の遺恨・上野介の生存説・菊姫と
うり二つのゆきの存在等、設定にも惹かれるものがあり展開に期待した。
だが......
甲賀忍法帖 (角川文庫)
特異な技を持った伊賀組、甲賀組それぞれの十人衆が、トーナメント勝負のような死闘を展開していくストーリー。一読、あまりの面白さに呆然とさせられ、しばらくの間、山田風太郎の作品をあれこれと、むさぼるよ......
妖説太閤記〈上〉 (講談社文庫)
時の流れというものは、人々の記憶とともに、その時代の真実でさえ闇の彼方に押しやっていくものらしい。考えてみればたかだか60年前の太平洋戦争についてでさえ、未だその真偽をめぐって喧々諤々の大論争をい......
妖説太閤記〈下〉 (講談社文庫)
戦国の三英雄のうち私は信長が一番好きなんだけど、秀吉については農民から這い上がった苦労人というイメージしか持っていませんでした。しっかし、悪いなあ秀吉(笑)。山風先生の筆が冴え渡る!自分ではあまり手......
風来忍法帖―山田風太郎忍法帖〈11〉 (講談社文庫)
忍法帖シリーズに外れはない、と言われ読んだのはもう10年も前の学生の頃。
本当にどの作品も奇想天外、楽しませてくれる作品ばかりで、
当時の講談社シリーズで全部集めてしまったことを思い出します。
そ......
くノ一忍法帖―山田風太郎忍法帖〈5〉 (講談社文庫)
奇抜な設定で常に読者を楽しませてくれる作者のエロティック路線作品。最後のオチは良く考えてあるが、基本的に秀頼の子を孕んだ「くノ一」が繰り出す、奇想天外なワザが読み所。
レヴューで書いても良いのか不......
忍法忠臣蔵―山田風太郎忍法帖〈2〉 (講談社文庫)
主人公、無明網太郎の存在感は薄いが無茶苦茶強い!
おそらく、山田風太郎の忍法帖シリーズの中でも、五指に入るほどの強さを持っている。
だが、そんな彼の存在感が薄いのも、忠臣蔵の話自体を問う物語だからだ......
甲賀忍法帖―山田風太郎忍法帖〈1〉 (講談社文庫)
とにかく、設定がすごい。
身分制の厳しかった江戸時代、
お世継ぎ問題にからめられて、
因縁があるにもかかわらず、
争いを封印していたふたつの
忍の里が、戦いをはじめる……。
なんと強引で、
わく......
伊賀忍法帖―山田風太郎忍法帖〈3〉 (講談社文庫)
この作品はチーム対チームではなく主人公一人対七忍法僧という構図です。その主人公が柳生十兵衛なら安心できますが、今回は奇想天外な忍法など使えないただの一伊賀忍者にすぎないのです。これをどう倒すか。ラス......
忍法八犬伝―山田風太郎忍法帖〈4〉 (講談社文庫)
表題のとおり、忍法帳シリーズでは
屈指の名作だと思います。
本シリーズのテーマはエロ・グロ・ナンセンスだと思います。
そんな中でホロリとさせる部分があり、
作中、ダレる部分がなく一気に読める作品で......
魔界転生(上)―山田風太郎忍法帖〈6〉 (講談社文庫)
忍法帖のファンになるずっと前から、「魔界転生」の名は聞き及んでいました。映画などの予告を見て何のゲテモノかと思っていました。忍法帖にはまってみてびっくりでした。まさか魔界転生が山田風太郎先生の書だと......
伊賀忍法帖 (角川文庫)
根来忍法僧の七人といい、松永弾正といい、敵のインパクトは強烈!
それに対して主人公の笛吹城太郎の超人的な体術は持っていても、魔人の如き忍法もなく、どうやって戦うのか、…その設定は面白いが、前半のエロ......
魔天忍法帖 新版 (徳間文庫)
「魔界転生」と平行して執筆され、まるで栄養をほとんど吸い取られた双生児の片割れのような本作だが、「風太郎忍法帖の駄作」にはすべて得も言われぬ味わいがあり、カス愛好家の皆様には強くお薦めします。本作は......
魔界転生(下)―山田風太郎忍法帖〈7〉 (講談社文庫)
下巻から、本格的な戦いになります。
特に、父である柳生但馬守との勝負と、心理描写は凄いの一言!
恐るべき魔人達相手に次々と仕留める十兵衛も凄まじいが、やはりなんといっても宮本武蔵!
どの死闘も凄い......
室町少年倶楽部 (文春文庫)
忍法帖から明治物を経て、山田風太郎が最後に辿りついたのが絢爛たる妖しの室町時代だった。乏しい知識を総動員してぼくなりに室町時代を考察してみるに、あの時代とは戦国の世と江戸時代とが巧みにブレンドされた......
八犬伝(下)―山田風太郎傑作大全〈21〉 (広済堂文庫)
山田風太郎の忍法帖シリーズが大好きなのですが、忍法帖以外の作品も読んでみたくて購入しました。忍法帖もそうなのですが、これも読み出したら止まりません。「虚」の世界で里見八犬伝の物語を、「実」の世界で作......
ベイジン〈下〉
真山先生作品は一通り目を通しましたが、
過去の作品をもしのぐスケールの大きな作品。
プロットの組み立てや人物描写はまさに匠の域。
ストーリーの良さも然ることながら、
一貫して伝えたい熱いメッセージが......
ベイジン〈上〉
「ハゲタカ」からのファンで真山氏の著作は必ず読んでいますが、「マグマ」あたりから話の進行が冗長気味なように感じます。本作でも上巻の終わりまでなかなか話が進まず、「ハゲタカ」のようなキレを期待している......
ハゲタカ(上) (講談社文庫)
NHKでドラマをやっていたのを番組表で見て気になって読んでみた。
軽いテイストの本か,故なきハゲタカ批判の本かと勝手に思い込んでいたが,実は骨太な企業再生,日本再生に燃えて,それを実現するために......
ハゲタカ(下) (講談社文庫)
先日テレビドラマの再放送を見た後、本作を読みましたが、
あまりにも設定が違いすぎるので、衝撃を受けました。
ドラマでは以前、三葉銀行に勤めていたときに 「 事件 」 が起きたという
鷲津の過去がある......
マネーロンダリング (幻冬舎文庫)
小説という形ではあるが、そこには
筆者の金融の豊富な知識がちりばめられており、勉強にもなったし、面白かった。
金融ビジネスにはモノとカネのやりとりではない、一種不思議な商取引の
危うさ、難しさ、そし......
アジアの隼 (上) 祥伝社文庫
アジア通貨危機と長銀破綻を素材に、1990年代後半の激動のアジア経済を活写した国際経済小説。
本書の主人公は、日本長期債券銀行(長債銀、長銀がモデル)に勤る真理戸潤だ。ドイモイ政策で外国からの投資......
アジアの隼 (下) 祥伝社文庫
上巻はペースが遅く、いろんな登場人物が出てきて、
いったい、誰を主人公にした何の物語なのかちんぷんかんぷんだが、
やっと下巻になって、真理戸潤を軸にプロジェクトファイナンスをめぐる攻防という、
物語......
巨大投資銀行 (下) (ルビ:バルジブラケット)
ボストンで知り合った元大手自動車メーカーの経理をしていた学生もこの本を
隅から隅まできちんと読み、登場人物のモデルをマイナーな人まで調べつくして就職活動の参考にしていた。
とても勉強になる本である。......
青年社長〈上〉 (角川文庫)
他の方もお書きになられていましたが、美化されている部分もかなりあると思います。
学生時代の取り組みは、自分に照らし合わせてみて、なるほどこれは行動力があるなと思いました。
しかし、奥さんを口説く過程......
巨大投資銀行 (上) (ルビ:バルジブラケット)
一気に読みました。
『トップレフト』以来、著者の国際金融ビジネスについてのリアルな描写に、驚嘆するばかりです。
本書はバブル前から現在までの、日本と主にアメリカを取り巻く金融ビジネスが背景として描か......
青い蜃気楼―小説エンロン (角川文庫)
エンロンは、1985年7月、天然ガス輸送パイプライン会社インターノースと天然ガス輸送パイプライン会社ヒューストン・ナチュラルガスの合併によって誕生した。設立当初のエンロンはテキサス州周辺の中小ガス......
青年社長〈下〉 (角川文庫)
前編を読んでしまったので、まあ下巻も読んでみました。
やっぱりドン引きの連続。
特に創業以来の盟友であるK氏を「生臭い」とまで断罪してます。
このK氏、かぶらやフードサービスという会社を立ち上げてい......
平成三十年 (上) (朝日文庫)
この本が、最初に朝日新聞に掲載されたのが平成7-8年ごろです。その後、12年経って改めて読み直すと、恐ろしいほど実現しています。平成30年まであと10年、改めて読む価値があると思います。何もせずに平......
平成三十年 (下) (朝日文庫)
この人は一見まともなことを言っている様だが、とんでもなく頭が悪く、官僚時代なにをしていたのか気になる。文章をよく読むと一人善がりで調査もせず、何かの資料を基にしている。こんな人に騙されてはいけない。......
呪縛〈上〉―金融腐蝕列島2 (角川文庫)
実は山形県上山市にスカイタワー41という高層マンションがあります。バイパス道路の近くとは言え、田んぼの真ん中。高層マンションである必然性が見えず、回りの風景ともミスマッチ。地元民にも評判の悪いマンシ......
呪縛〈下〉―金融腐蝕列島2 (角川文庫)
銀行の闇の部分を描いた作品です。
最高顧問が行ってきた闇の世界との
呪縛のために、大銀行に強制捜査が
入ります。
それでもなお、なかなか断ち切れない呪縛が
無理なく丹念に描かれています。
なぜもっ......
商社審査部25時―知られざる戦士たち (講談社文庫)
総合商社、畿内商事の審査部第三審査課長が主人公の企業小説。内容は、取引先の不渡り、倒産、債務の焦げ付きを如何に回収するかという苦心談。いきなり“融手”という言葉が出てくるが、意味が分からない。しば......
不撓不屈〈上〉 (新潮文庫)
すんごく感動はできるんだけれどもだな・・・
税務当局がいくらDQNだからって当人だって政治家を使っているわけで
正義を貫くためには恐るべき精神力の上に政治家とのつながりも必要なんだ、と
政治権力と官......
ザ エクセレント カンパニー 新・燃ゆるとき (角川文庫)
利益追求が求められる企業にあって、目先の利益よりも社員の育成に力を注ぐ主人公ならびに登場人物の姿勢に共感しました。
一人ひとりの社員を大切にする本書はラリーマンに勇気を与えるものだと思います。
......
不撓不屈〈下〉 (新潮文庫)
裁判中でも多額の投資をしてTKCのシステムを作っていくのがすごい
あとドイツ哲学とかを引用した格調高い演説もすごい
その反面で政治権力を利用した活動などは隣接業種からすればどうなんだろうか
その意味......
爆撃聖徳太子 (ハルキ・ノベルス)
「日出ずるところの天子、日没するところの天子に書を致す」
この書は、本当に聖徳太子の発意によるものなのか、今ではそこから疑問がもたれているが、この作品は、これは太子の手によるものだとして、この......
あやし (角川文庫)
人間くさいけど、人間が一番怖い。 宮部さんは、見る者の心によって見えるものが違う。みたいなお話が多いですね 鬼も、人の中に巣くうし。 ひやりとさせられました。 あぁ怖!という感じでもなく物悲しい短編......
二宮金次郎の一生
1、この本を読んでよかったと思うこと二宮金次郎といえば、薪を背負って読書する姿や、農政の専門家といったイメージがあるが、この本を読んで、商才に長けた実務家というイメージも持った。そのようなイメージを......
ぼんくら〈下〉 (講談社文庫)
最後の最後に、死んでると思わせていた人が、生きていた。 幽霊として、現れた。あっけないけど、世界ってそうやってまわっている。知らなくていいこと。知っていても知らぬふりすること。そういう気持ちにさせら......
ぼんくら〈上〉 (講談社文庫)
宮部さんは大好きで、ほとんどを読ませてもらったつもりです。 ぼんくらも、ヒョウヒョウとした平四郎。でも、自分分をちゃんとわきまえていたり、弓之介の大人顔負けの頭の良さ、そして孤独感しいおねしょのエピ......
日暮らし 上
本題へ入らず、前作、ぼんくらで名前があがるくらいにしか出なかった人達から、外堀を埋める。 ストーリーに入り込みやすいように、短編から。さりげなく、前作の粗筋と人物紹介。小説家は、細かい考え方をして、......
日暮らし 下
時代小説+ミステリー=日常生活の些事から生まれては消えてゆくけれど大事なモノを気づかせる小説です。
ミステリー仕立てではあるものの、謎解きを主眼に置いていません。それよりも江戸時代の下々の人々の暮......
東福門院和子の涙 (講談社文庫)
二代将軍の娘。中宮になった和子さま。 明るく 強運の持ち主とされながら、沢山の苦難を経て生きていらしたのかと知るほど、小説といえども、女は男次第であり、本人の気質も大きいなと、感心してしまいました。......
幻色江戸ごよみ (新潮文庫)
江戸時代の生き生きした人達の姿に、いつも安らぎます。ちょっと怖いなぁって話もあったんですが、タイトル通り登場人物の様々な『情』が四季(暦)のように江戸の町を幻色で彩っているなぁ……と。宮部みゆきさん......
本所深川ふしぎ草紙 (新潮文庫)
茂七親分は高橋ヒデキさん主演で、ドラマにもなりました。厳しいけど、本心は優しい。今の日本人に少なくなった気質かも。緻密な構成が楽しいです。 あっしもね、ここいらで働いていた時期がありやしてね。丁度、......
あかんべえ〈下〉 (新潮文庫)
「ふね屋」という料理屋の一人娘のおりん。
病床に臥した彼女が夢うつつの中で目にしたのは
あかんべえをする女の子。
その女の子を見えるのはどうやらおりんだけ。
そう、その子は亡者、幽霊なのだから。
ふ......
天狗風―霊験お初捕物控〈2〉 (講談社文庫)
ページ数が多く、一気に読んで了わないとストーリーを忘れてしまいそうです。 複雑に要素が絡み合い、一つひとつを解いていく、理解するだけでも大変でした。 神隠しに合う娘たち。 どうして?お初だけと話せる......
あかんべえ〈上〉 (新潮文庫)
著者の新刊の『おそろし』を読み、しんみり感動して、つい、こっちも再読。
もうたぶん4回目くらい。単行本が出版されたときに購入してるけど、せっかくなので上下巻の文庫
で購入し直し。こんなことばっかして......
堪忍箱 (新潮文庫)
短篇集ですが、読みやすく、よく細やかにいてあり、読みがいがあります。 ミステリーファンと時代小説ファンの両方を狙った作品、という印象。
宮部みゆきの本が好きな人ならばある程度は楽しめるのだろうが、......
震える岩―霊験お初捕物控 (講談社文庫)
著者初の時代小説なので大目に見てもいいのでしょうけれど、少し設定に無理があって苦し紛れに話を纏め上げてしまっている印象を受けました。誰かも書いていましたが、どうもすっきりしないストーリーです。
......
死神の町―刺客請負人 (中公文庫)
テレビシリーズ(2007年)を見て、原作を手に取った。
主人公“病葉”行部の活躍と、浅野と吉良の遺恨・上野介の生存説・菊姫と
うり二つのゆきの存在等、設定にも惹かれるものがあり展開に期待した。
だが......
魔剣天翔―Cockpit on Knife Edge (講談社文庫)
今作は飛行機のアクロバットチームのはなしで「スカイクロラ」シリーズを連想して、かなり期待して読んだのですが。正直、がっかりでした。複雑な人間模様を描きたいがためだけに、あまり必要とも思われない殺人が......
闇の処刑人―刺客請負人 (中公文庫)
テレビシリーズ(2007年)を見て、原作を手に取った。
主人公“病葉”行部の活躍と、浅野と吉良の遺恨・上野介の生存説・菊姫と
うり二つのゆきの存在等、設定にも惹かれるものがあり展開に期待した。
だが......
駆込寺蔭始末 (徳間文庫)
女性からの離縁はいっさい認められなかった時代、唯一の方法は、全国に数カ所あった駆込寺・離縁寺に入ることだった。そんな駆込寺の一つ、鎌倉の東慶寺を舞台に、元は貴族の娘だった住持の玉渕尼、その婚約者だっ......
京都見廻組与頭 剣鬼・佐々木只三郎 (学研M文庫)
めったに小説や研究の素材にされない見廻組。そういった意味ではこの本は貴重である。しかし読んでがっくりした。内容のほとんどが実在もしない女たちとの性描写だ。佐々木さんはそんな人だったの?確かに当時の時......
新撰組局長首座 芹沢鴨 (集英社文庫)
新選組では悪の象徴、近藤たちが乗り越えなければならない壁として描かれる芹沢。
本作では芹沢、または芹沢に対する土方の劣等感など、人間の弱い部分も描くことによって物語に厚みを持たせています。
新見錦も......
蝙蝠の剣―剣鬼・松林蝙也斎 (学研M文庫)
甲野善紀氏の本などでよく話題に上る松林蝙也斎の生涯を描いた作品。
これを読む前に同じ作者の塚原卜伝を読んでいたのだが、内容があまりに同じで辟易した。
「日本刀はすぐ折れる」とか「人を斬らなければ強く......
一夢庵風流記 (新潮文庫)
もちろん最初は漫画「花の慶次」からでした。
たまたまこの原作本を手にしてから、今手元にあるのが3冊目。
1冊目はボロボロになり、2冊目は知り合いにあげた。
ぜひ彼に読んで欲しかったから。
もうスト......
桜田門外ノ変〈上〉 (新潮文庫)
桜田門外の変を徹頭徹尾水戸藩の視点から描いた雄編の上巻。彦根藩ないしは井伊直弼側の動向や視点が一切描かれていない点にあるいは物足りなさを感じる読者もいるやに思われるが、実は視点を水戸藩のみに固定した......
死ぬことと見つけたり〈上〉 (新潮文庫)
隆慶一郎氏の作品は痛快だ。登場人物の男ぶりがいい。敵役の女々しさがいい。週刊少年ジャンプで、原作「一夢庵風流記」「影武者徳川家康」の漫画を読んで以来、氏の世界に魅了されてきた。
今回は「葉隠」とい......
桜田門外ノ変〈下〉 (新潮文庫)
下巻は、桜田門外の変そのもの(襲撃シーン)と実行指図役を務めた主人公関鉄之介の事後の逃亡と捕縛を描く。襲撃時の描写は臨場感に溢れ、逃亡劇は傑作『長英逃亡』を著した著者の手になるだけあって緊迫感に満ち......
死ぬことと見つけたり〈下〉 (新潮文庫)
葉隠武士の壮絶な生き様・崇高な精神を垣間見ることができる。
常住坐臥、死人として生きている武士たち。主君のために命はあり、誇りの為に死ねる男たちの、潔さ、強さ、誇りの高さに痺れるばかりである。
そ......
赤ひげ診療譚 (新潮文庫)
深く書かれているし、赤ひげ先生が飄々したり、うなったり、人は弱くて善人ほど、生きる術がない人ほど、道を外しやすい。とうところは、今でも同じです。いいものは、いつ書かれたものでも、変わらず伝わるもので......
損料屋喜八郎始末控え (文春文庫)
若いけど先を見る嵋があり、話しをまとめあげ、一つの結論に導く。探偵小説みたいで、先が知りたくてたまらないです。人はいい面悪い面、両方あると、暖かく書かれていて、読んだ後も気持ちがいいです。時代物だけ......
影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫)
同名の週刊少年ジャンプ掲載の漫画から、この作品にたどり着きました。
しかし、原作のほうがはるかに奥深く、もっと大勢の人に読まれるべき存在だと思います。人間の持つ知恵の凄みというものが実感できる作品......
あかね空 (文春文庫)
直木賞受賞作。時代劇にもかかわらず大変読みやすく、あっという間に読了。
善人と悪人がはっきりしすぎなのでは? そのせいかするすると話は進んでいきます。
家族の物語りとして、大変面白く感じました。
し......
影武者徳川家康〈下〉 (新潮文庫)
ついに最終巻である。クライマックスが大坂夏の陣で、二郎三郎は専制君主としてまっとうするのか、秀忠の刃から逃れられるのか、といったところに力点が置かれるのだが、これだけの物語の終焉としては、盛り上がり......
影武者徳川家康〈中〉 (新潮文庫)
中巻は大御所として実権を手放さない二郎三郎と、兄弟暗殺などの手段で権力への野望をむき出しにした秀忠の戦いが中心です。
ここで初めてキリシタンという新勢力の存在が登場する。筆者はカトリックを非科学的で......
吉原御免状 (新潮文庫)
後の代表作「一夢庵風流記」「影武者徳川家康」などに引き継がれる、隆慶一郎の思想的バックボーンが明らかにされている。
デビュー作ながら、重厚な資料解析に土台を置いた、綿密な時代考証と伝奇作家としての......
ニコライ遭難 (新潮文庫)
ロシア正教への関心から明治の宣教師ニコライの資料を探索中、皇太子ニコライ、のちのニコライ二世の関連書籍に出会った。ネットで検索すればこその奇遇である(前者のほうが32歳年長ながら両者は同時代人であり......
見知らぬ海へ (講談社文庫)
隆慶一郎の作品を初めて読みました。
小気味良いテンポと展開の鮮やかさで読ませる作家との印象を持ちました。
また、エンターテインメントとして面白く読ませていただきました。
著者の構想では、この物語が......
人情裏長屋 (新潮文庫)
善人ばかりの山本周五郎の世界ファンタジーとはわかっていてもつい ほろりと泣かされる。無くしてしまった ものばかりが描かれている世界は美しく 切ない 長屋ものを中心とした短編集。「おもかげ抄」 途中で......
蒼龍 (文春文庫)
作者のメジャーデビュー作ともいえる「蒼龍」を含む、5編の短編集。
「蒼龍」はオール読物新人賞受賞作だが、文体がべらんめぇ調の話し言葉で書かれているため、ちょっと読みづらい。
『職人てえのは〜』『茶......
大川わたり (祥伝社文庫)
しくじっても人間として筋を通したり、嘘をつかなかい、自分を戒めるなど、謙虚さや学ぶ姿勢がある人は、助けてくれる人が表れ、なにくれと起こる事を乗り越えていける。 山本さんの書きたい事、少しはわかった気......
長英逃亡〈下〉 (新潮文庫)
歴史小説は基本的にその場を見た人はいません、事実であろう資料をもとに作者が想い描いたあくまでも小説です。
それにもかかわらず、この吉村さんの描く高野 長英は魅力的人物です。若くして故郷を離れて、......
扇野 (新潮文庫)
断じて、そーなのである。この短編集は、周五郎道の探求者にとって「愛情もの」と呼ばれるジャンルを主に集めたもの。当然、ぐぐぐぐ、おおおおお!と、なるわけである。特に「つばくろ」から「扇野」「三十振り袖......
陰陽師 龍笛ノ巻 (文春文庫)
陰陽師シリーズを漫画化されたり映画化されたり、世間が注目する前から虜になって読んできた僕は、いまだに読むのが止められない。本当におもしろいから。
清明が博雅に語る「呪」の話は、哲学的な存在論のよ......
うそうそ
シリーズ物なので、楽しみにしている人にはこれでもいいのかもしれないが、小説としては、色々な意味で弱い。
導入部から旅に出るまではまあまあ読ませるが、その後の謎解き部分の説得力が弱い。
新たに登場して......
ぬしさまへ (新潮文庫)
「しゃばけ」シリーズの第2弾。小編6部作。
長崎屋の若だんな「一太郎」が、知恵を効かせてさまざまな事件を解決する。まあ、ある意味江戸時代を舞台にした推理小説っぽく、また、妖(あやかし)が登場するファ......
ねこのばば (新潮文庫)
しゃばけシリーズ第3弾。相変わらず一太郎の周りで起きる様々な事件を妖(あやかし)の手を借りながら解決していく。
ちなみに、一太郎の問題解決手法は、コンサルなどでも使われる。
・FACT(事実)を列挙......
しゃばけ (新潮文庫)
今まで海外作家の恋愛小説しか読んだことがなく日本人作家でしかも
時代小説となるとページをめくってもテレビの時代劇の様が拭いきれず
数ページでダウンしてしまう私でしたが…。
畠中さんの【しゃばけ】は全......
天地人〈下〉
現代的な感覚がかなり加味されていると思いました。長いけれども、一気に最後まで読めてしまいます。大河ドラマになるのも、うなずける気がしました。いい男の直江は誰がやるんでしょうか。(とはいえ、本の読者層......
天地人〈上〉
とにかく作者の直江兼続への思い、が凄い熱量となって、押し寄せてきました。
この世知辛い現代に、兼続のように「義」に生きる潔さを考えるきっかけを与えてくれた本書に感謝します。
普段はあまり歴史小説を手......
新装版 雪明かり (講談社文庫)
どの短編も傑作ぞろいでひとつとしてはずれは、ない(当然だが)。
その中でも
「入墨」・「潮田伝五郎置文」・「穴熊」の3篇の切なさを味わって欲しい。
この3篇は主だった登場人物それぞれが、他人を思いや......
刺客―用心棒日月抄 (新潮文庫)
妻ゆきとの平穏な日々も束の間、青江又八郎は再び密命を帯びて三度脱藩、再び江戸へ赴く。
藩転覆を阻止するため敵を探すが、やはり路銀は多くなく、心棒家業を勤めながらとなる。
女嗅足の佐知との惹かれ合う想......
たそがれ清兵衛 (新潮文庫)
時代小説にまつわるイメージによって
この種の小説をなんとなく遠ざけていたのですが…。
素直に面白かったです。
若い人が読んでも、楽しめる。
エンターテイメント小説だと思います。
(そんな風に言っ......
漆の実のみのる国〈下〉 (文春文庫)
史実系の歴史小説ファンですが、藤沢周平は初めて読みました。
貧乏な名門の米沢上杉家をなんとか改革しようという物語ですが、
改革はあまり実にならず、最後まで結果は出ません。上杉鷹山について
読みたかっ......
隠し剣秋風抄 (文春文庫)
「隠し剣」シリーズ第二段。主人公達の秘剣と男女の機微の融合が本シリーズの特徴だと思うが、本作は女性の魔性と清廉さを対比して鮮明に描いている印象。
「酒乱剣石割り」は酔う程に剣技が冴える主人公が痛快......
漆の実のみのる国〈上〉 (文春文庫)
上杉鷹山に関する小説です。関ヶ原前後からの上杉家の動向など詳しい背景の説明があり理解が深まって満足しました。
具体的に、会津から米沢への転封後石高が大幅に削られたのにも関わらず、
家臣の数をほとんど......
凶刃―用心棒日月抄 (新潮文庫)
最後の用心棒稼業から16年。青江又八郎は嗅足組解散の密命を帯び出府、今度は公務として江戸へ向かった。
しかし、嗅足組み解散には藩の存亡に関わる秘密が根深く絡み、公儀隠密を巻き込んでの暗闘に巻き込まれ......
時雨のあと (新潮文庫)
下級武士や市井の人々など、身近な存在の人々に
視点をあわせ、人々の心のひだを綴っている彼の作品は
私たちにとって身近なようでいて、とても遠い。
人は根本的にわらない。
弱くずるく、でも暖か......
隠し剣孤影抄 (文春文庫)
数々の秘剣の呼称を各作品の題名に付け、その剣技の妙と共に男女の機微を描いた魅力溢れる短編集。特にヒロインの描写が玄妙を極め、剣技が霞む程。旧来の剣豪小説の枠をはみ出した意欲作と言える。秘剣の呼称を「......
日暮れ竹河岸 (文春文庫)
この単行本は藤沢周平さんが亡くなる前年に刊行された本。なかなか感慨深い。
私の購入した文庫本の帯には、「最晩年の記念すべき名品集!」となっている。
この本に収録されている短編は大きく2つに分かれ、......
よろずや平四郎活人剣〈下〉 (文春文庫)
稼ごうと思っても、生来の優しさと武士の矜持が邪魔をする。
商売よりも、人助けに転んでしまう平四郎だが、いずれ道場を開こうという夢だけは捨てていない。
かつての許嫁と再会してから、少しは欲が出てきたよ......
新装版 愛憎の檻―獄医立花登手控え〈3〉 (講談社文庫)
『獄医立花登手控え』の巻の参。登君ますます相手が悪くて強い奴になってきている。藤沢周平のストーリー・テラーとしての確かさは読み進むほどに確信になる。
登は『義』を重んじる。そして自ら正しいと感じれ......
新装版 春秋の檻―獄医立花登手控え〈1〉 (講談社文庫)
昔、NHKで中井貴一がドラマデビューした作品の原作。(あの時の中井貴一は今と違って初々しくて好感度高かったな〜。)文庫で四部作、1300ページ、という長編だが、藤沢物の常で短編の連作(連載物なので当......
闇の歯車 (講談社文庫)
読ませる作品である。
といっても、藤沢作品はどれも読ませるんだけれど。
この作品には、5人の主人公がいて、
それぞれの終わり方を迎えるのであるが、
その終わり方に、藤沢周平の揺れ動く心が現れている気......
三国志 第一巻
この三国志にはビックリするような
人間離れした人物は登場しません。
所謂、ヒロイックさはありません。
しかし、人間臭さはあります。
なぜ、この人物はこういった行動をとったのか?
それを詳細に描いて......
三国志 第二巻
三国志といえば、吉川英治さんの作品を
思い浮かべます。
こちらの三国志は、正史三国志を基本に描かれています。
本来、演義のほうが新しい三国志であったはずですが
私には正史三国志がとても新鮮に感じま......
青の歴史
色の流行やイメージは、地域、文化、時代によって変わっていく。本書は、青という一つの色に焦点をあてて、
フランスを中心とするヨーロッパにおける「青」の歴史を辿った労作である。すごい情報量だ。
先ず筆者......
ゾルゲ 破滅のフーガ
久しぶりに読み応えのある小説を読みました。メチャクチャな人間像(著者も)は確かにヒーロー復活といえる。戦時中のナチ人脈をめぐるメチャクチャな登場人物の描写はなかなか。おフランスなロマンではないが、や......
恋愛小説家になれない (キャラ文庫)
小説のために擬似恋愛を体験し、その相手と恋に落ちる。モチーフ自体はどこにでも転がっていそうなのに、それを一筋縄ではいかない物語に仕上げるあたり、さすがという感じです。白木が書くことになる小説が恋愛......
銀座開化事件帖
明治初期の銀座の物語。この物語に登場する十字は、中村エリコさんのご実家が経営するハープを販売する楽器店である。当時の時代背景がわかっておもしろい。
著者は銀座の歌舞伎座に関係していた方で、銀座の......
彰義隊遺聞
有名な新撰組に比べて 彰義隊を知る人は少ない。土方や沖田のようなスターがいないことに加えて 上野の戦争はわずかに一日で終わってしまった。そんな短い間のことをドラマチックに書くことは難しく 彰義隊につ......
鷹姫さま お鳥見女房
シリーズ物とは知らず初めて手にした諸田玲子さんの作品。
この本も間違いなく一目惚れで選んでしまった・・
が、私の一目惚れに間違いがあった試しはない。。
じんわりと心が温かくなる、そんな作品は少ない。...
古城の風景 2 松平の城
松平氏は幾十にも分家がわかれ三河地方だけでもかなりの数に上ることは以前からしっていたがここまで多くのお城のあとが残っているとは
全く知らなかった。車で走っているとよく見落としてしまいそうな城跡も自転......
史伝 新選組
できるだけ史実に忠実に書いているのでしょうか?淡々とエピソードに近い形で8編が掲載されています。胸躍る新選組の活躍とはいきませんが、新選組ファンにはかくありなんといった感じです。...
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