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<description> （24時間おきに更新中）</description>
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<title>アイスクリン強し</title>
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<description>江戸幕府が終止符を打ち明治維新となった時代がお話の舞台。孤児で西洋菓子店を開いている真次郎。そして、かつての幕臣で現在は明治政府の元で警察隊に勤めている仲間達「若様組」。彼らが出くわす厄介な出来事が...</description>
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江戸幕府が終止符を打ち明治維新となった時代がお話の舞台。孤児で西洋菓子店を開いている真次郎。そして、かつての幕臣で現在は明治政府の元で警察隊に勤めている仲間達「若様組」。彼らが出くわす厄介な出来事が次々と生じて…！？＊畠山さんらしい、ほんわか作品に仕上がっています。表題作を始めとする短編５話から成り立っています。＊時代背景が物語にマッチしていてうまく構成されていると思います。＊幾多の出来事を解決して行くのも楽しかったけれどもおきゃんで逞しい沙羅さんを巡る恋の行方が、一番の楽しみかも！？ シリーズもので味を占めた作家が新たなキャラクターを創造したくて、新たなシリーズを作り上げようとするのは昔から良くある事だが、今回は完全にスベってしまった。

 「しゃばけ」シリーズはそこそこ成功、というどころか大いに成功しているのだから、読者としては畠中の次の作品ということで、大いに期待していたはず。
 しかし、完全に期待はずれに終わってしまった。

 明治23年、アイスクリン、チョコレート、ワッフル等々の西洋菓子の試作に取り組む若き「ミナ」と取り巻きの長瀬を中心とする巡査の面々、タイトルとは場違いにお菓子つくりはさておき、結局は探偵ごっこに終始する全５作。

 マドンナ役の小泉沙羅、「沙羅」というネーミングも明治23年という時代には似つかわしくなく、21位世紀の平成ものみたいで、興醒めである。

 ジャケ買いは当たりも結構多いが、外れると悔いが残る。
 初めは表紙が可愛らしくて手にとったのですが、なにより明治時代と西洋菓子、なんてテーマに惹かれました。
しゃばけシリーズと同じく、主人公とその仲間たちが次々と舞い込む厄介事を解決していく、といったストーリー。最後まで楽しんで読めました。やっぱりそれぞれのキャラクターに魅力があると思います。犯人の動機やオチなど色々腑に落ちない部分もあったのですが、まあ深く考えなければ良いかなということで（笑）
時代小説というよりは、他の方も書いているようにマンガを読むような感じです。むしろマンガになったら面白いんじゃないかと。なんというか、シリーズで続けていけばもっと面白くなっていきそうな雰囲気です。
個人的には好きなので、続いてくれればいいなと思います。
畠中さんの新作は江戸の時代の終焉から20数年たった明治を舞台にしています。
いまだに江戸を引きずりがら
新しい明治の時代を歩もうとする人たちの中で
新しいモノつくりに精を出すミナこと皆川。
その新しいモノとは居留地暮らしで培った料理の腕を生かした西洋菓子店。

そのミナを中心に
ミナを取り巻く人々との
ある意味青春群像。
そして日常のちょっとした謎。

タイトルに西洋菓子の名前が付いているにもかかわらず
それにちなんだ話題というわけではなく
添え物程度の扱いだったのが残念。
せっかくの設定が活かされて内容に感じた。

また明治を舞台にしている割には
その明治らしさも多少欠けているような。
リアリティーに欠けるという感じだが
読み物自体はあっさりしていて
肩が凝るようなものでもなく、
割とすんなり読める。
だからこそ何だかもったいない気がする。

いくつかのお話では、じゃ、その結末は？的な話もあり、
結末までしっかり書きこんでもらえるとよかったなぁ〜。

表紙の雰囲気はすごくいい感じです。
それにちょっと負けているかな、と感じられたのが残念でした。
維新直後の東京を舞台に、元士族の洋菓子職人、仲間の警官「若様組」、
美人で勝気な成金令嬢の沙羅など、元気のいい若い人たちがお菓子を作ったり
トラブルを解決したり大活躍！というマンガチックな設定と、各章に
当時は相当ハイカラで貴重だったと思われるあいすくりんやシュークリームなど
洋菓子が小道具として登場する仕掛けといい、かなり親しみやすく、楽しい。
だけど、事件の一部として語られる貧民窟とか落ちぶれた元士族の話とか
シリアスな要素もあっけらかんとさばきすぎちゃってて「え？いいの？」と何度か
置いてきぼりを食らいそうになった。キャラクターの魅力の描きこみがもうちょっと
あればもっとハマれたかも。着想と物語の世界は好きなので、ちょっとおしい。
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<title>天地人〈上〉</title>
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<description>作者が主人公の生涯に魅せられ、渾身の力を傾けて書いた小説というのは、
読者もまた胸を熱くしてのめりこむように読んでしまうものだ。
この作品にはそういう熱気が感じられなかった。

秀吉の人物描写などは...</description>
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作者が主人公の生涯に魅せられ、渾身の力を傾けて書いた小説というのは、
読者もまた胸を熱くしてのめりこむように読んでしまうものだ。
この作品にはそういう熱気が感じられなかった。

秀吉の人物描写などはちょっと面白いと感じた。
しかし、兼続や幸村は「いい人」で「正義」すぎて、共感できないし、
彼らと一緒のその時代に入り込んでもいけない。
謙信にしても、作者の独自の視点がなくて、つまらない。
興味深いのは兼続の父くらいか。
大河ドラマでは高嶋兄がどれだけの熱演をしてくれるか楽しみだ。

女性たちなんかもう、都合の良いように現れて消えるので、妄想としか言いようがない。
あるいは青年漫画的と言おうか。女性読者としては気分が悪くなる一方だった。
大河ドラマでは初音役が長澤まさみだそうで、
やっぱり、男の妄想する都合がいい女って感じのキャラになりそうで
不安だ。
大作だという感じを出したかったのかもしれませんが無駄な改行が多く、１冊で十分な内容を無理やり２冊(上下巻)に分けたように思えてなりません。時々挿入される辞書から抜粋したような説明文や、武将の名前を１行に１人ずつ並べて書くなど、かなり水増しされており、本の重量に比べると内容が非常に少ないと感じました。 

あと気になったのは、 
「それは一種の 
 ----------儀式 
 であった。」 
のような-------プラス文字、という表現の多用です。２ページに１回くらいの頻度で使用されているのですが、本当に強調したいところだけにしてもらいたいと思います。気になってしかたありませんでした。これも行数を稼ぐためのテクニックなのかもしれませんが。 

NHK出版ですから、この本が売れるとさぞかしNHKが儲かるのでしょう。大河ドラマの原作が売れるのであれば、初めから自分たちが出版すれば儲かるぞという発想はビジネスとしては賢い考え方と思いますが、その考えが露骨に出てしまった本だと思います。本の内容は悪くないと思いましたので、残念です。 直江兼続の物語を大河ドラマ化するなら、なぜ平沢周平の「密謀」ではなくこちらを選んだのか．．．と読み進めば進む程疑問がわいて来る。
現代的な感覚、文章、言葉遣いで若い人には読みやすいかもしれないけれど、どうも入り込めない。
兼継の言動行動がちぐはぐなのもあるし、上杉家のファンでもある私にとっては兼続の引き立て役のように描かれる他の上杉家登場人物に読んでいるとイライラさせられる。
オリジナルのキャラクーも漫画か何かのキャラクターみたいでいまいち。
これが一ファンが書いたパロディです、というなら有りなのかもしれないが、大河ドラマに採用される正統派歴史小説です、と言われると首をかしげずにはいられない。。。
直江兼続が大河にと聞いて喜んでいましたが、原作を読んでちょっとがっかりしました。とにかく作者の直江兼続への思い、が凄い熱量となって、押し寄せてきました。
この世知辛い現代に、兼続のように「義」に生きる潔さを考えるきっかけを与えてくれた本書に感謝します。
普段はあまり歴史小説を手にしないのですが、読みやすい文体で引っ張られました。
小説はあくまで作者の作り話であるということは、歴史小説も変わりないだろうと思いますが、
ここまで痛快に直江兼続というヒーローを作り上げたということに価値があるのではないかと思います。
「愛」の前立ての兜、部屋に飾りたくなりました。
大河ドラマを見る前に読むことをお勧めします。歴史に詳しくない人には直江兼続？ 誰じゃそりゃ、というところです。（まあ主の上杉景勝は何となくわかりますけど）。大河ドラマの主人としての知名度も原作者の名前もあまりメジャーではありませんが（失礼！）、ここのところＮＨＫは従来の路線から大きく舵を切ったようですね。
主家を立てるために欲得を捨てて奔走するといった兼続の生き方は、義に生きるというのが表に出すぎて、エコノミックアニマル日本人には受け入れがたい気もしますが、前々作の山本勘助の「風林火山」を見ていた人には、Gacktの演じた上杉謙信から続いているようで取っつきやすいかも、です。何も知らずにドラマを見るのも新鮮ですけど、ちょっと知っておくとスイスイ頭に入るし、より面白く見られるんじゃないでしょうか。ぜひ一読を。
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<title>うそうそ</title>
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<description>シリーズ物なので、楽しみにしている人にはこれでもいいのかもしれないが、小説としては、色々な意味で弱い。
導入部から旅に出るまではまあまあ読ませるが、その後の謎解き部分の説得力が弱い。
新たに登場して...</description>
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シリーズ物なので、楽しみにしている人にはこれでもいいのかもしれないが、小説としては、色々な意味で弱い。
導入部から旅に出るまではまあまあ読ませるが、その後の謎解き部分の説得力が弱い。
新たに登場してくる人物の造形も弱く、魅力が感じられない。風景描写や雰囲気描写もいま一つである。
無理して長編にしなくても、いつもの短編集でよかったのにな、とやや残念である。今回シリーズ久しぶりの長編ということで、期待して読んだ。
いつも通りのふんわりほのぼのとした空気は健在で楽しかった。
しかし、天狗たちやお比女といった脇役たちがこの空気を殺伐としたものに少し変えてしまった感がある。
でもカバーもきれいだし、手元においておきたい一冊ではある。 題名も面白い。展開も今までとは異なり、物の怪と神様、姫神様･天狗まで出てきて、「おやおや、はてな」というところ。興味を抱かせる「掴み」までは良いのだが、最近の作は説明や辻褄会わせ、続編というか、シリーズものとしてのマンネリが増えてきたように思う。
 固定客のファンは、以前からの流れを承知で読んでいるからまあ良いようなものの、それに甘えた展開。この作品そのものの持つ面白さというか、魅力に欠ける。

 新しいキャラクターが、単なるゲストとして活躍するのか、これからもちょくちょく顔を出す魅力のある脇役として存在するのか、どのように登場人物たちを扱っていくのだろう。そんな視点で読んでいるので、この話の持つ深刻な部分･描き切れていない部分が気になる仕上がりだった。（例えば、妙齢の女性が出せない分、幼い姫神と絡ませるのだろうなあ、なんてところ）

 しゃばけシリーズ以外にも色んな分野に挑戦している作者だが、本家本元のこのシリーズはもう少し大事にして欲しいというか、描き慣れた世界に頼り切って安住して欲しくないというところ。だから、若旦那を「家から外」へ連れ出す展開になっているのだろうが･･･。そんなところから星一つ引いている。もう少し捻ってチャレンジして欲しい。大好きな「しゃばけ」シリーズ第五弾ｖ
妖怪・鳴家(やなり)がめっちゃ可愛いですっ！！
今回は妖怪のみならず、神様が二柱も出てきての大騒動です！
若だんなをべったべたに可愛がっている妖怪の手代と、山神の娘をべったべたに可愛がっている妖怪の天狗の対決はまさに親バカ対決で、お互いが自分達こそ正しいと信じて疑いません。
『「我らの方が悪党で、己の方が、善だと思っておるだろう？
まあ、誰だとてそんなものだ」BY天狗
 だが、どう考えいかに動くのが正しいのか、皆、己で決めたものを中心に持っている。
その大本の考えがそれぞれに違うから、どこでも、誰にでも通用する絶対的な『正しい』は、あるようで無いのだ。』

善も悪も、立場によって変わってしまうものなんですよね。

過ぎるほどに大切にされている山神の娘と若だんな。
悩みはあれど、恵まれているだけに愚痴ることもできません。

『(なんで…誰も彼も、己一人の思いすら持て余しているんだろう)』BY若だんな

立場が変わればそれなりに、その人なりの悩みがあるもんです。
他人から見れば些細なことでも、当人にとっては深刻だったり。
みんなそれぞれ悩みを抱えて暮らしているんだなぁと、当たり前のことですが、しみじみ思ってしまいましたｗ

鳴家に加え、印籠が妖怪・付喪神デビューして、絵の中の獅子が抜け出して、尻尾を振って走り回るようになりますっ(*&gt;ωω
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<title>天地人〈下〉</title>
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<description>現代的な感覚がかなり加味されていると思いました。長いけれども、一気に最後まで読めてしまいます。大河ドラマになるのも、うなずける気がしました。いい男の直江は誰がやるんでしょうか。(とはいえ、本の読者層...</description>
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現代的な感覚がかなり加味されていると思いました。長いけれども、一気に最後まで読めてしまいます。大河ドラマになるのも、うなずける気がしました。いい男の直江は誰がやるんでしょうか。(とはいえ、本の読者層としては、男性向けか。）
起承転結のあるストーリーと人物のドラマチックさ。それと、経済解説も面白かった。
歴史小説が苦手な人でも、入りやすいのではないでしょうか。細かい歴史は知らなくても、普通の小説としても読めるタイプの本だと思いました。火坂さんの本のなかで、いちばん面白かった。
「天地人」は新聞連載中も興味深く読んでいたが、改めて単行本を読んで感激しました。
作者の筆がスムーズであることもあるが、直江兼続を何としてでも書きたいという作者の意欲がビンビン伝わり、その心意気に一気呵成に読み上げてしまったというのが実情です。その中核は「義」とは何かです。
今、日本人が失いつつある義というものを、謙信をして「人が人であるための心得だ、義なく
ば人はただ欲にまみれ野の禽獣と変わらなくなるだろう」と言わしめ、それを兼続に引き継がせています。
この一点をとってもここ数年に無かった出色の素晴らしい歴史小説です。作者が兼続に託したこのメッセージをしっかり受け止めたいと思います。
ぜひ多くの人に読んでもらいたい本だと考えています。義の人として有名な直江兼続。
本作品では、彼の行動原理として義に沿っているか否かが重要視されています。

ただ、再び天下騒乱を招くことによる民の苦難を避けるために、関ヶ原に向う徳川家康の背後を襲うことをやめる決断をした上杉家。直後の最上進行によって自ら騒乱を招くという一見矛盾とも取れる行動。

実際、徳川方が勝つという史実を知っている我々とは違い、当時は豊臣方と実力伯仲、どっちに転ぶかわからない状況だったと思います。
そのような中、この上杉家の行動は、天下国家のことはさて置き、混乱に乗じて自領を拡大する方針を選択したとも言えます。およそ義に沿っているとは言えません。

例えば、このような選択に至るまでの兼続の心情の変化、成長、悔恨、鬱屈など生々しく伝えて欲しかったと思いました。簡単に言えば、読者をもうちょっと兼続に感情移入させて欲しかった。

今度、そういった違う視点の小説も読んでみたいと思いました。上巻の最初の一文を読んだ時から納得いかない内容だと思った。全体的に『直江兼続』の話というよりも、作者の個人的な見解に基づく内容である。小説であるとはいっても、あまりに史実を無視したものであると感じた。作者は本当に史実を学んでから執筆したのか、疑問である。
兼続(というか作者の分身)を引き立たせるために、他の登場人物を卑下し過ぎているのが大変不快であった。景虎や景勝までも悪者にする必要など全くないのではないか。御館の乱が史実と全く違う経緯で引き起こっており、とても不本意な書かれ方だと感じる。それから私には、川中島合戦を否定することなどできない。この作品は、兼続はもちろん、景虎、景勝、そして謙信を愚弄しているのではないか。上杉家が好き方、興味がある方(特に景虎)は、読まないことをおすすめする。
兼続の名のもと、「義」に見せかけた「利」を追求するのはやめていただきたいと思う。来年の大河ドラマの原作本です。
主役に妻夫木君が決まりました。愛の兜を被った彼がどんな演技をするのか今から楽しみです。本を読むと、妻のお船の方や師の上杉謙信、弟子の真田幸村などがどんな配役になるのか興味がわきます。
あまり知られていない武将なので、事前に物語を知るには必携の書です。
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<title>しゃばけ (新潮文庫)</title>
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 おもしろかったです。の弱い若旦那とそれを過保護のまでに守る妖たちとのふれあいがうらやましくなりました。 シリーズ化されている作品なので、他の作品も読んでみたいと思います。江戸有数の廻船問屋の一人息子、若だんなこと一太郎は生まれつき虚弱で直ぐ寝込んでしまうが、周りの妖(あやかし)が見えてしまうという得意な能力を持つ。
ある日、若だんなが行きあった殺人事件を皮切りに、次々と不可解な殺人が連続する。若だんなは妖達の手を借りて真相を探るのだが、魔の手はその身辺にまで及び…。

2001年度日本ファンタジーノベル大賞受賞作。江戸に妖怪に捕物と私にとっては堪えられない要素をてんこ盛りにした作品。

若だんなほか妖怪達のキャラクターに魅力があり、着眼とアイディアで決まりという感じ。そこに若だんなの出生の秘密や殺人事件の謎を上手く絡めており、シリーズ第１作としての作者の意図は十分成功しているように思う。

ミステリーとして見た場合は、一種のアームチェアディテクティヴ(安楽椅子探偵)の変型で、探偵役の一太郎に対し、ワトソン役(若しくは小林少年以下少年探偵団)が妖怪達という設定が面白い。或いは一種の妖怪バスターズもの、とも言えるかも。

ただ、推理や江戸情緒を楽しむというよりは、あくまでキャラクターで読ませるタイプで、全体として少女マンガ風な雰囲気がある(作者が漫画家出身であるせいか？)。ちょっと刺激は少ないのだが、気軽に安心して読めるエンターテインメントといった感じ。 この本に出会ったときは、久々のヒットだと思った。デビュー作であるから少々文章にぎこちなさがあるものの、設定も文句なし、キャラクターも魅力的である。家鳴りが何匹か欲しいと今でも思うよ。そして文庫の特典、ところどころにちょっぴりずつ入る挿絵が目新しくて、作品4.5、挿絵0.5といったところか。なので、これから入る方には自信を持ってお薦めできる。迷わずに購入して楽しんでください。

 だが「いっちばん」のレビューに書かせていただいたように、だんだんマンネリ化してくるんだな、やっぱり。永遠に変わらないものを求める人には評判がいいようだが、正直かなり飽きてきた。あとね、「体が弱い」って絶対に美徳じゃないって。なぜか「病弱」に憧れる人や、自分が「病弱」であることを自慢するヤツが時々いるが、大変な思い違いであることをお忘れなく。楽しい！面白い！
正直びっくりしました。知らなかった。こんな本。
Yonda?の中にショートストーリーとして入っていて、これって面白くない？と感じたのがきっかけで、出会いました。

身体の弱若旦那と彼をとりまく妖との洒脱なやりとりが面白い。
人間とは妙にずれる彼らの価値観、若旦那はそれを感じつつも愛情たっぷりに会話しているのが愛らしい。
また、彼の出生の秘密や、それを伏線とした、薬種屋の連続殺人事件など、推理小説としてもなかなか小気味良い感じが好ましい。
肩を入れずに気軽に読みきれる一冊。

個人的にはちっこくてかわいいんだろう、鳴家が好みです。

続きをどんどん読みたくなる良作です。
かなり迷ってから買いました。しかし予想以上に面白い作品でした。
迷いの元は、妖怪が出てきて、ミステリーで、ファンタジー賞受賞って・・・全く想像できませんでした。
しかし、読み出したら・・・・楽しい！読みやすい！キャラクターがかわいい！ストーリーも結構深い！
主人公のキャラクター設定も絶妙で、最初はイマイチ感情移入できない感じなんですが、読み進めるにしたがって「一太郎ガンバレ！」と応援したくなります。周りをとりまく妖（あやかし）達がいい味出してます。
本格ミステリー好きの方々、いつもしゃかりきに犯人捜しばかりしていないで、ぜひこの本を読んでみて下さい。
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<item rdf:about="http://6-book.bestbook-search.com/detail/06/4101461228.html">
<title>ぬしさまへ (新潮文庫)</title>
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<description>１作目では、その登場人物の楽しさ、妖たちの面白さ、人とはちょっと違ったキャラクターの持ち味、全てが新規性に富んでいてとっても楽しい話でした。
２作目の本作は、短編集で前回よりちょっと脱力、緊張する必...</description>
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１作目では、その登場人物の楽しさ、妖たちの面白さ、人とはちょっと違ったキャラクターの持ち味、全てが新規性に富んでいてとっても楽しい話でした。
２作目の本作は、短編集で前回よりちょっと脱力、緊張する必要はちっともなくて、みんなの中に入り込んで一緒に江戸の謎解きを楽しんでる感じです。

誰かの夢の中にいるような、妖達がよそよそしくて、なんだか寂しくて、ことの次第がわかったとたんに安堵と怒りがこみ上げてくる作品がとっても愛らしくて大好きです。

このテイスト、ずっとずっと読み続けたくなりますね。前作のしゃばけと違って短編集ですが、内容の濃さは１作目以上だと思います。
それぞれの話の中に、１作目では表現できなかった、妖（あやかし）達と若だんなの絆が表現されてたり、手代の仁吉の
千年！にもわたる恋話が語られたりして、非常に深く畠中ワールドに引き込まれます。
今回の若だんなは更に推理のキレが増していて、あっという間に結末までたどり着いてしまうので注意しながら読んで下さい。それにしても最後の「虹を見し事」は切ない話です・・・。「しゃばけ」シリーズの第2弾。小編６部作。
長崎屋の若だんな「一太郎」が、知恵を効かせてさまざまな事件を解決する。まあ、ある意味江戸時代を舞台にした推理小説っぽく、また、妖（あやかし）が登場するファンタジー的な小説である。
軽い気持ちで読み進むことが出来、しかも、なんか、のんびり、ほのぼのとした気持ちになれる。
また、江戸時代の人々の生活も付加価値的に読み取ることができるのも良い。
「しゃばけ」に続くシリーズ第二作。趣向を変えて短編集にしているが、相変わらず若旦那と御馴染みの"妖"達のユーモラスな掛け合い、江戸の風情が味わえる。

タイトル作「ぬしさまへ」は"妖"ならぬ人の中に棲む鬼を材にした皮肉な作品。安楽椅子探偵を演じる若旦那は颯爽としている。「栄吉の菓子」は栄吉が作った饅頭を食べた隠居老人が亡くなると言う発端で大いに笑わせてくれるが、解決には無理があろう。最後の栄吉の哀感が印象に残る。「空のビロード」は若旦那の兄の松之助が主人公。犬猫連続殺害事件を発端にして、人間の持つ悪意と善意、生きる希望と宿縁を巧みな構成で描いた秀作。「四布の布団」は一人の人物の人生観に翻弄される周囲の人々の悲喜劇を描いた作品だが、やや単調か。「仁吉の思い人」は若旦那の御機嫌取りに伊達男(妖)仁吉が語る失恋話。仁吉の恋した"妖"と人との千年に渡る悲恋物語だが、一番辛かったのは...。最後のオチが秀抜。「虹を見し事」は若旦那が誰かの夢の中の登場人物となる幻想的な物語だが、その中で現実の厳しさを垣間見せる手腕は見事。

短編集とあって、一作々々作風を変えて読者を楽しませる工夫が感じられる。身体は相変わらず病弱だが、精神的に逞しくなった若旦那も微笑ましい。このまま若旦那の成長物語となるのであろうか。今後も楽しみな、ファンタジー時代劇。江戸時代を背景とした、鬼平犯科帖シリーズといった時代物は数点読み堪能しました。また、奇譚ものも嫌いではありません。それが合体して上質なエンターテインメントとなったのが本書です。花のお江戸の大商人の病弱な若ボンボンが妖怪に助けられながら難事件を解決するというものですが、なんともほのぼのとした語り口で、正月、お屠蘇気分で堪能しました。ファンタジーサスペンスというべき新境地を開いた1冊だと思います特に、このシリーズは若い世代には大うけするのではないでしょうか。しかしじっくり読むと、若ボンボンの「もっと大人になって、人々の話を聞き逃さないようになりたい」という真摯な若者の気持ちが物語の伏線として書かれていたり、悲しいラブストーリがちりばめられていたり、著者のサービス精神にも感服しました。
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<title>ねこのばば (新潮文庫)</title>
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<description>ここまで読んでる方に余計なレビューは必要ないでしょう。
この作品の中ではやはり佐助の過去（千年も生きてる妖だけに一部ですが）が明かされ、若だんなを失いたく
ない必死さが伝わり、ホロリとさせられます。...</description>
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ここまで読んでる方に余計なレビューは必要ないでしょう。
この作品の中ではやはり佐助の過去（千年も生きてる妖だけに一部ですが）が明かされ、若だんなを失いたく
ない必死さが伝わり、ホロリとさせられます。僕は注意して読んでなかったので、最後までハラハラドキドキ
でこのシリーズが終わってしまうのか・・・と勘違いしてしまったほどでした。
また、今回は今までよりもちょっとミステリーっぽさが強くなっており、若だんなが名探偵のように思えてき
ます。こんなに安心して読める、ほのぼのミステリーって他にないですね。しゃばけシリーズ第3弾。相変わらず一太郎の周りで起きる様々な事件を妖（あやかし）の手を借りながら解決していく。
ちなみに、一太郎の問題解決手法は、コンサルなどでも使われる。
・FACT（事実）を列挙する。
・仮説を立てて、それが矛盾が無いかを他のFACTを元に検証する。

現世に生まれていたら、良いコンサルタントになれたかもしれませんね。「しゃばけ」シリーズ第三作。初作に比べ精神的に逞しくなった若旦那と"妖"達の楽しい掛け合いを通して、人生の機微を木目細やかに描いた快作。短編ミステリ集の趣きが色濃くなった。

「茶巾たまご」は海苔屋の娘の殺人事件を、料理書「卵百珍」、栄吉が用いる分量書からの巧みな連鎖で解決する展開が秀逸。若旦那が拾って来た金次なる男の正体は、読者にとって自明だが、ご愛嬌か。「花かんざし」は可愛い迷子を発端にした悲劇だが、結末が安易に過ぎる。"人は外見よりも内面"と言うサブ・テーマが良いだけに、一捻り欲しかった。タイトル作「ねこのばば」は若旦那の遊び道具"桃色の雲"の紛失、猫又になりかかった古猫の幽閉、広徳寺での僧侶殺人事件を巧みな構成で一点に収斂させた秀作。"覆水盆に帰らず"の教訓も舞台に相応しい。「産土」は犬神こと佐助の生い立ちから始まる問わず語り。「産土の犬神」とは"その土地で産まれた人間を死ぬまで見守り、守護する神"の意味なので、若旦那の守り役としては"うってつけ"。話は木偶との悪夢のような闘いだが、落とし所が上手い。「たまやたまや」はお春の婚礼を背景に、窮地に陥った若旦那が幼い日の思い出を甦らせると言うメルヘンティックな物語。

若旦那と"妖"達もすっかり御馴染みとなって安心して楽しめるシリーズとなった。ミステリ的巧が段々巧みになっている気がする。これからも先が楽しみなシリーズ。一番印象に残っている巻ですね。
現代をうつすかのような、そんな感じです。
楽しいだけじゃなく、人とは悲しく、さびしく、愛しいものであるのだなあと思います。
 「しゃばけ」シリーズの第３弾。今回も前作に続き短編集です。

 本作は前作に比べ，趣向の異なる点が見られます。

 第一に，本格的ミステリーとよべる作品が収録されていることです（『ねこのばば』『たまやたまや』）。
 第二に，「あやかし」のまさに‘妖しさ’を中心に据えた作品が登場したことです（『産土』）。個人的には，このようなテイストの作品は大好きなのですが，従来の「しゃばけ」シリーズの中ではむしろ異彩を放っているといえましょう。といっても，最後は，きちんと‘一太郎たちの日常’に戻ってくるように設定されています。
 第三に，人の暗部に焦点を当てた重いテーマを扱っていることです（『花かんざし』『ねこのばば』）。
 第四に，江戸の風物がかなり描写され出したことです。もちろん，これらの風物に通じていなくても作品は楽しめますし，畠中さんも文中でさりげなく説明をしてくれています。しかし，知っているほうがよりイマジネーションが広がることも確かです。

 本作は，‘居場所探し’というテーマが濃厚に表れている印象を受けます。もっとも，シリーズの最初から主人公「一太郎」の‘居場所探し’は続いているのかもしれませんが…。

 型にはまりきってしまうことなく作品を物する畠中さんに，今後も期待します。

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<title>たそがれ清兵衛 (新潮文庫)</title>
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<description>時代小説にまつわるイメージによって
この種の小説をなんとなく遠ざけていたのですが…。

素直に面白かったです。

若い人が読んでも、楽しめる。
エンターテイメント小説だと思います。
（そんな風に言っ...</description>
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時代小説にまつわるイメージによって
この種の小説をなんとなく遠ざけていたのですが…。

素直に面白かったです。

若い人が読んでも、楽しめる。
エンターテイメント小説だと思います。
（そんな風に言ったら、失礼かもしれませんが）

内容については、私は、この小説をヒーローものとして捉えました。

冴えない主人公が、実は抜群の能力を持ち
多くはないが誰かのヒーローとなる。

そのカタルシスがたまらないです。

今まで時代小説として敬遠してしまっていたことが、
もったいなかったと思わせる小説でした。普段見栄えがしない人物がイザと言う時スーパー・ヒーローに変身し、颯爽とした活躍を見せる...。現代にも通じるこの御伽噺的願望を時代小説の中で飄々とかなえてくれる連作短編集。弱者への温かい眼差しと権力への反骨心が滲み出た秀作。

タイトル作「たそがれ清兵衛」のテーマは夫婦愛。病妻の看病のため毎日定時で下城し、"たそがれ清兵衛"と陰口を叩かても主人公は厭わない。そして藩の大事にはさり気なく活躍する。更に活躍後も褒賞より愛妻を大切にするのだ。「うらなり与右衛門」は"うらなり"顔の主人公の浮気疑惑と義憤とを巧みに織り交ぜて描いた秀作。主人公の艶聞を藩の権力争いに繋げる展開が巧み。更に自身の指示の結果、若い藩士を死なせてしまうと言う設定が物語の深みを増す。主人公の仇討ちは知恵を使った冷静なもので風雅の味がある。主人公の勝気な妻の言動も面白い。「ごますり甚内」は義父の代に減石された主人公が復石のため必死に"へつらう"様子と獅子奮迅の働きを対比して描いた作品。オチも笑える。「ど忘れ万六」は物忘れの激しくなった隠居老人が嫁のために"昔取った杵柄"を披露する痛快談。「だんまり弥助」は過去の事件の自責の念から無口になった主人公が、藩主の前で仇敵一派に堂々たる弁論を披瀝して一掃する骨太の作品。仇敵を討ち果たした時、無口の呪縛が解き放たれるラストが清々しい。「かが泣き半平」の"かが泣き"は"苦痛などを大ゲサに言う事"の由。命懸けの暗殺がタダ働きに終って、主人公の"かが泣き"は...。「日和見与次郎」は普通の時代小説に近いが、従姉への思慕と若さへの決別を告げるラストの暗殺シーンが印象的。「祝い人助八」の"祝い人"は"乞食のように汚くて臭い様子"。男やもめの主人公の剣技と共に友人の妹との交情が美しく描かれる。特にラストは感動的。

変わり者視される男達の縦横無尽の活躍を描きつつ、男女の機微をも映した傑作短編集。初出は昭和63年9月新潮社よりリリース。今となっては山田洋次監督の映画で余りに有名になってしまった表題作だが、原作はまったく別物。映画は原作を元に山田監督が見事に再構築したオリジナルと言うべきだろう。

本作は『たそがれ・・』他7作の短編集である。共通点は主人公が『たそがれ』・『うらなり』・『ごますり』・『ど忘れ』・・・だが剣はめっぽう強いということだ。この点で同じ作者の『隠し剣』シリーズと共通の部分が感じられて興味深い。こちらの方が平常の姿を一変する変身願望みたいなものを感じる。

どれも面白い。ドンドン読める。どれも派閥の権力闘争に派閥に属さない剣士を利用して相手の派閥の核になる人物を抹殺させようという派閥理論が出てきて苦笑してしまう。今も昔も同じだ。日本という国の本質を見る気がする。問題なのは企業体自体・あるいは国自体がどんどん弱体化して世界中の真面目な国々に負けつつある現実を意識せずに未だ派閥抗争を展開し続ける国民性だ。たまには自社の株価でも意識すべきなのではなかろうか、派閥銘柄諸君。 藤沢周平の短編集「たそがれ清兵衛」（新潮文庫）を読了。２年ほど前、先に山田洋次監督、真田広之主演の映画をＤＶＤで見ていたので、文庫本を持ってはいたがそのうち読もうと１年以上放っていたものだ。読んでみてわかったのだが、映画と原作では話のすじが相当ちがっている。しかし、下級武士であるがゆえに、世の中の動きや藩の重役による政争の波に翻弄される運命のなか、静かに波を見つめ、侍として信念を凛として貫く姿を描いている点で、山田洋二監督は映画で藤沢の世界を忠実に描いているといえる。
 大衆小説、時代小説はともすれば軽く扱われがちだ。しかし私は藤沢氏の描く主人公が持つ「侍としての矜持」に感銘せずにはいられない。登場人物が示す弱いものへの細やかな愛情に、人の世も捨てたものではないと心が温まる思いである。全8篇の短篇集。 
そこには、その性格や容姿のために、まわりから有り難くない渾名をつけられ、侮られている侍が登場します。 
しかし、日頃見せる姿は異なり、実は剣の達人であり、情に厚く魅力的な人物であることが、読み手を惹きつけます。 
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<item rdf:about="http://6-book.bestbook-search.com/detail/09/4062755653.html">
<title>新装版 雪明かり (講談社文庫)</title>
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<description>四十を超えて初めて読んだ時代劇小説です。
暇つぶしに手に取った文庫でした。
しぶい。とてつもなく、しぶい。
チャンドラーやエルロイや北方(現代もの)とも違う、人間の襞の描き方。
心に染み入る文章とは...</description>
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<![CDATA[
四十を超えて初めて読んだ時代劇小説です。
暇つぶしに手に取った文庫でした。
しぶい。とてつもなく、しぶい。
チャンドラーやエルロイや北方(現代もの)とも違う、人間の襞の描き方。
心に染み入る文章とはこのような文章なのでしょう。
日本のハードボイルドとは、時代劇にあったのですね。
「穴熊」は、まさに絶品でした。
潔癖、完全は、時に、絶望的な自己満足になってしまうということが、
悲しくもあり、高貴にも感じました。
藤沢周平を読まなかったことを悔やみ、読んだ偶然に感謝します。
どの短編も傑作ぞろいでひとつとしてはずれは、ない（当然だが）。
その中でも
「入墨」・「潮田伝五郎置文」・「穴熊」の3篇の切なさを味わって欲しい。
この3篇は主だった登場人物それぞれが、他人を思いやることで切なさを訴えてくる。
「切ない」・・・よく聞くし、使う言葉であるが、
この3篇で本当の「切なさ」ということを知ったように思う。
主人公だけでなく、さまざまな登場人物の気持ちになって
これら短編を味わいつくして欲しい。
何度も読まないと、そのよさすべてが、わからないだろう。


藤沢周平って、やっぱり多感な高校生の頃に読むといいと思うなぁ。
ものすごく深い人間になりそうだ。

藤沢作品が今日の私たちの心を打つのは、パソコンや携帯電話やテレビ、電気・ガス・水道などモノにあふれた生活を享受する一方で、心がさみしいからではないだろうか？この作品に登場する人物はみな、貧しいながらも懸命に生きたり、博打打ながらもなんとかそこからの脱出を図ったりと、一日を一生懸命生きている人物が描かれている。
現在の日々の生活にちょっとした疑問を感じている方には、まさに読むべき一冊だと思う。
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<item rdf:about="http://6-book.bestbook-search.com/detail/10/4163102604.html">
<title>蝉しぐれ</title>
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<dc:date>2008-11-11T11:18:19+09:00</dc:date>
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<description> 時代小説好きな方はもちろん、敷居が高そうと感じて挑戦できない方や、これから読書を始めてみようという若い人にも読んで欲しい作品。

 この作品には、様々な要素（恋、別れ、友情、戦い）が絶妙なバランス...</description>
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 時代小説好きな方はもちろん、敷居が高そうと感じて挑戦できない方や、これから読書を始めてみようという若い人にも読んで欲しい作品。

 この作品には、様々な要素（恋、別れ、友情、戦い）が絶妙なバランスで折り重なっていき収束していく爽快感がある。この作品で、最後のシーンを確かめたときに感じた気持ちを、言葉に出来なくてもいいから大事にして欲しいと思う。心を豊かにしてくれる作品だ。

 ただし、物語が急展開を迎えるまでにかなりのページ数を読む必要があるために、途中で挫折する人がいるかもしれない。それでも最後まで読んで欲しい。主人公と共に歩んでこそ、最後にこみ上げてくる思いに意味が生まれてくる。純粋な少年剣士牧文四郎に突然、尊敬していた父の切腹、家禄の召し上げ、淡い想いを抱いていたおふくの奥入りと、少年に理不尽な不条理がつきつけられる。
藩内の人からも非難される中、剣に打ち込むことで心身ともに強くなっていく文四郎。
しかし、逞しく成長した文四郎だが、本人の意思とは別に権力闘争に巻き込まれていく・・・
いつもの海坂藩を舞台として、少年の成長のさまを描いた作品。
目の前に浮かぶような景色と少年から大人へと変わっていく繊細な心の動きの描写が読者をぐいぐいと引き込んでいきます。
著者の作品は重厚で玄人好みともいえるものが多いですが、これは比較的若い人にもお勧めしたい一品です。風景描写が素晴らしい。精緻な文章とはこうゆう文章を言うのだと思えた。
純粋な文章の表現力に驚くことは少いが、ＧＷに実家で父親の本棚にあったこの作品に驚いた。ファンが多いのは知っていたが、藤沢周平が優れた作家であると遅ればせながら知った。
主人公は江戸時代、北国のとある藩の下級武士の子である。当時の武士の子弟は儒学や剣術に励み、将来の官吏としての修行に励む。幼少から主人公は剣に抜群の才能をみせる。
藩の権力争いによる父親の横死などの困難に耐えながらも友情や剣術に励む姿が描かれる。その話の展開は無駄が無く、無理が無い。
奇抜な展開で構成された小説と対極に位置するような、丁寧な描写と無理の無い展開による構成は同時に強い説得力とリアリティを持つ。
主人公は平凡な半生を送るのではない。しかし、抜群の剣の腕前を持ちながらも、やはり主人公は普通の人間であり、藩という組織の内部抗争に翻弄される下級武士である。剣は主人公を助けるが、主人公を超人にはしない。

主人公は良い結末を迎えるが、読後に残るのはやはり切なさである。不幸な結末となった人々や藩という組織の非常さ、抗いようもない下級武士の悲哀、過ぎ行く少年期、それらに対する緻密な描写が主人公の活躍があっても心躍る物語ではなく、切ない物語にしている。
印象的な場面が多々ある。
冒頭の自然描写。
物静かな父が大声を上げて進言し、その確固たる良心に日頃の尊敬の念を深めた場面。
主人公が死罪となった父に思いを伝えられなかったことを悔やむ場面。
刑死した父の遺体を荷車に載せて牽く主人公の描写。
先輩の官吏に従って野山に分け入って農村を巡り、稲の作柄を相談する場面。
上げればきりがないが、精緻な文章がそれぞれの名場面を表現しており、それらが無理のない展開で連なっている。
それぞれの名場面の描写はおそらく、作者が相当の労力を掛けて書き上げた労作と思われる。そう思えるほど良く練られており、緻密である。藤沢作品を初めて読んだ。

文章の流れがきれい、剣での戦い場面はグイグイ引き込まれるような表現、主人公とその周りの人たちの言葉、ストーリーの進め方 

脇目もせず、どっしりとして大河小説のような安心して読める歴史小説ですね。

これまで、有名な歴史上の人物の歴史小説読んできたが、蝉しぐれのような歴史小説もとても面白いのですね。

落ち着いて読むには、藤沢作品はとても良いと思います。
この小説を表現できる言葉が見つかりません。

何度も何度も、繰り返し読んでいますが、そのたびに新たな感情が涌き起こってきます。
ただストーリーのおもしろさに酔うのではなく、語られる言葉のひとつひとつを、
味わってみたくなる。

まだ読んだことのない方は幸せかもしれません。
これから素晴らしい世界を味わうことができるのですから。

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<item rdf:about="http://6-book.bestbook-search.com/detail/11/4167192276.html">
<title>三屋清左衛門残日録 (文春文庫)</title>
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<description>タイトルを読むと、かっては用人まで出世しながら、今は隠居した老人の、老いの日々を綴ったものに読め、それは間違いではないのですが、ある藤沢周平さんのファンのＨＰにも、用心棒日月抄の第５巻とあったように...</description>
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タイトルを読むと、かっては用人まで出世しながら、今は隠居した老人の、老いの日々を綴ったものに読め、それは間違いではないのですが、ある藤沢周平さんのファンのＨＰにも、用心棒日月抄の第５巻とあったように、実際の内容は、隠居した主人公が、釣りや、酒、息子夫婦との日常生活の一方で、かっての藩内での地位を活かし、藩内の政争にまで巻き込まれ、それを解決してしまう活躍ぶりを描いたものになっており、まさに、用心棒日月抄５巻と紹介してもよさそうな内容になっています。
ある意味、裏切られた内容にはなっているのですが、藤沢周平さんならではの、老いについいての料理の仕方もあり、面白く、また、考えながら読める本になっています。2008年の水無月は、胸の痛む通り魔事件や東北の地震など切ない月でした。物価も値上げ値上げできゅうきゅうしております。働き盛りの40歳、後を振り返る暇もなく毎日が過ぎてまいります。
御用人時代の三屋清左衛門も、そんな心持だったのでしょうか?

日残りて昏るるに未だ遠し・・・。

なんと読みやすく、そして清左衛門の爽やかな人となりなのか。澱みに浮かぶ権力争い。三屋清左衛門
が切れ者として重宝がられるのも、その柔軟な姿勢と剛健な精神のバランス感覚に優れたゆえんではないかと思うのです。権力争いばかりではなく、夫婦の心、友のこと、泣き妻への悔恨に漣立つ心。三屋清左衛門は隠居しても慕われ、なお諸事に力を尽くし、何より「梅の一枝」にさえ命をいとおしむ。

昨年、本当に遅ればせながら「蝉しぐれ」をドラマで見、そして原作を読み藤沢周平の世界に入ったばかりの新参者です。三屋清左衛門残日録もドラマと並行して原作を楽しむ至極の時間を味わえました。
このような味わい深い作品に出会えて幸せです。

こんな年寄りになりたいものです。諸事に力を尽くし、何より「梅の一枝」にさえ命をいとおしむ心持
。それは遥か先のことではないと思います。日々を懸命に過ごしていたら辿り着いた日々。これより私の行く道を照らしてくれるそんな作品との出会いでした。ドラマと併せまして最大級の御勧めです。さる藩の元傍用人の清左衛門の引退後の日々の生活を小事件を交え淡々と綴ったもの。清左衛門は引退して早く"暇になる"事を夢見ていたが、いざ暇が出来ると寂寞間に襲われる。会社員の私にも良く分かる現代にも通じる心境である。このままではいけないと、勉学や武、そして釣りに励む決意をする。それと共に「残日録」と言う日記を書き始める。それが本書の内容である。「残日録」とは「後何日生きられるか」と言う消極的なものでなく、「日残りて昏るるに未だ遠し」と言う意気軒昂な証の由。

清左衛門は元用人という要職にあって、今では隠居の身であるから、藩内に顔が利く上に自由である。このため、藩内の公にはできない事件の解決をしばしば頼まれる。解決しても当然俸禄には繋がらない。だが、清左衛門は無為の生活ではなく、事件の渦中に飛び込む方を選ぶのである。事件と言っても、ハデな謎解きはなく、主に家中の人間模様の悲喜劇が描かれる。清左衛門自身に降り掛かる災厄もある。これも家中の人間関係の中から生まれる。清左衛門は清廉な性格で頭も切れるが、人が良過ぎてメガネ違いの事もある。嫁の里江の方が鋭いと思う事さえある。しかし、それもまた微笑ましい。年老いてから想う若き日の淡い思慕の念も共感を誘う。夫の浮気を疑う娘の悋気をキッカケに、藩の権力争いに首を突っ込む親バカ振りも見せる。公務を退いた後、無為に生きるのではなく、日々の暮らしの中のフトした出来事に喜び、悲しみ、怒り、悔恨を覚える清左衛門の様が理想的な余生の過ごし方に映る。四季折々の風景描写も物語に自然に溶け込み、清左衛門の心の移ろいを巧みに表現している。特に雷を頻繁にストーリーの分岐点に使っているのが印象的。

時代小説として優れているのは勿論、老境を赤裸々に描いて新境地を開いた秀作。 蝉しぐれがよかったので、次の藤沢作品は何を読もう?と皆さんのレビューを読み倒しました(笑)。蝉しぐれと、こちらの作品が双壁のようなので、「この若さで読んで味わえるのか?」(←時と場合で、年とったり若くなったりします…)と不安でしたが…いい味わいでした。  連作短編なので、蝉しぐれより読みやすいと感じたくらいです。  そして様々な事件の間に入って、骨を折る清左衛門の働きは、現在の組織社会の中での課長を思わせるよう。実際に50年、60年と現実を生きてきた人の中から出てくる、知恵、経験を感じます。  蝉しぐれは叙情的ですが、こちらは落語的と言いますか、以前連続ドラマ化されたそうですが、しやすいと思います。とは言え、読む方の年齢なりの読み取り方があるでしょう。そういう味わいを感じました。  30代でこういう感想です。ご参考までに。谷沢永一氏と渡部昇一氏の『人生後半に読むべき本』で推薦されていたので手にとってみた。藤沢周平は恥かしながら初めて読む。

隠居した初老の侍の身の回りで起こるちょっとした事件を描いたものでＮＨＫの連ドラみたいだなぁと思っていたら、昔本当にやっていたそうだ。

初めて読んでよしあしを言うのもはばかられるが、重厚な文章と、渋めのストーリー展開がいい。描くのは変哲もない日常だが、ついつい引き込まれてしまう。

谷沢氏と渡辺氏は、小説を読むというのは自分にとっては現実逃避だ、というようなことを言っていたが、こういう本に出会うと確かに、その言葉がわかる気がする。作品世界にいつのまにか浸りきってしまって、読み終わって現実に戻った瞬間、ある種の虚脱感を味わう。

人生後半に読むべき本、ということだったが、まだ自分にはまだ早すぎるかな、と思った。もう少し年をとって、それこそ隠居して、しばらく現実に戻ってこなくてもいいような身分になってから、ゆっくり手にとってみたいと思う。
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<item rdf:about="http://6-book.bestbook-search.com/detail/12/4101247161.html">
<title>刺客―用心棒日月抄 (新潮文庫)</title>
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<dc:date>2008-11-11T11:18:19+09:00</dc:date>
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<description>妻ゆきとの平穏な日々も束の間、青江又八郎は再び密命を帯びて三度脱藩、再び江戸へ赴く。
藩転覆を阻止するため敵を探すが、やはり路銀は多くなく、用心棒家業を勤めながらとなる。
女嗅足の佐知との惹かれ合う...</description>
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妻ゆきとの平穏な日々も束の間、青江又八郎は再び密命を帯びて三度脱藩、再び江戸へ赴く。
藩転覆を阻止するため敵を探すが、やはり路銀は多くなく、用心棒家業を勤めながらとなる。
女嗅足の佐知との惹かれ合う想い、同じ用心棒家業の細谷源太夫、米坂八内との悲喜を通じて江戸の市井が目の前に広がる。
シリーズ三作目で前二作と同様藤沢周平の世界を存分に楽しめる作品。「用心棒日月抄シリーズ」第三作。初作では完全な脇役、第二作では準主役だった佐知が、本作では青江又八郎と並ぶ主役と言っても良い程スポットライトを浴びる作品。

青江の藩のお庭番と言って良い「嗅足組」。その頭領の娘が佐知だ。藩を影から操ろうとする、現藩主の伯父は自身の権力増強を図るため「嗅足組」を潰す目的で五人の刺客を江戸に放つ。このため、青江は又々脱藩し江戸で用心棒稼業を始める。勿論、江戸で青江と佐知は邂逅する。まるで佐知のために用意されたかのような物語設定である。口入屋吉蔵の狸親父ぶり、細谷の自堕落だがどこか憎めないおトボケぶりも健在である。だが、前二作に比べ、市井の人情を描く度合いは減って、青江(+佐知)vs刺客の凄まじい対決、青江と佐知の濃密な色模様に焦点が当てられる。読者が佐知に魅力を感じるように、作者も書くうちに佐知に情が移ったのではあるまいか。物語の終盤で、細谷の仕官が決まるという目出度い話も出る。藩へ戻る青江と佐知の別れのシーンは切ない情感に溢れている。そして、青江が藩に戻ってから最終対決...。

時代小説の面白さのエッセンスを凝縮した、藤沢作品を代表する傑作。放たれる５人の刺客。とうとう明らかになるお家騒動の全貌。３度脱藩の憂き目を
みて江戸に舞い戻る又八郎。用心棒家業で生計を立てつつ刺客をひとりまたひとり
屠っていく・・・前作を遥かに凌駕するスケールで物語りは進行する。
５人の刺客は流派がそれぞれ異なる達人揃い。乱戦あり、一騎打ちあり。作者の
斬り合い描写の妙はまずます冴え、刺客との対決場面では息をもつかせぬ動きの
連続。自分がそこに立ち会っているような、眩暈を感じるほどの緊張感と現実感を
味わうことが出来る。読後の充実感が実に心地よい一書であった。用心棒日月抄シリーズの第３作です。今作では、現藩主の異母兄が藩主たらんとすべく、前作で又八郎を助けた佐知が統率する嗅足組壊滅に向け、５人の刺客を江戸に放ったことがわかり、異母兄と対立する藩上層部は、再び又八郎を江戸に向かわせます。もちろん藩存亡にかかわる隠密事だけに、又八郎は脱藩の形を取らされ、再び口入屋吉蔵の斡旋により、細谷たちと用心棒稼業で日銭を稼ぐ羽目になります。第１、２作同様の用心棒稼業における細谷や吉蔵との交わりを描いたユーモア性と、刺客との対決におけるエンターテイメント性に加え、佐知との慕情が強く打ち出されているのが今作の特徴でしょうか。何れにしても、読み始めたら、止まらないシリーズです。現代に生きる私たちには巡り会うことのむずかしい、誠の愛の姿を見ることが出来る作品。男臭さがにじみ出る主人公が「悪」を次々と倒すヒーロー小説でありながら、一方では生活感や時代の厳しさを、見事なまでの具体性をもって、再現した作者の筆力に圧倒される。素晴らしい時代小説である。
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<item rdf:about="http://6-book.bestbook-search.com/detail/13/4101247226.html">
<title>凶刃―用心棒日月抄 (新潮文庫)</title>
<link>http://6-book.bestbook-search.com/detail/13/4101247226.html</link>
<dc:date>2008-11-11T11:18:19+09:00</dc:date>
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<description>最後の用心棒稼業から16年。青江又八郎は嗅足組解散の密命を帯び出府、今度は公務として江戸へ向かった。
しかし、嗅足組み解散には藩の存亡に関わる秘密が根深く絡み、公儀隠密を巻き込んでの暗闘に巻き込まれ...</description>
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最後の用心棒稼業から16年。青江又八郎は嗅足組解散の密命を帯び出府、今度は公務として江戸へ向かった。
しかし、嗅足組み解散には藩の存亡に関わる秘密が根深く絡み、公儀隠密を巻き込んでの暗闘に巻き込まれることとなった。
女嗅足の佐知との時を経た再開とお互いの想い、藩に召し抱えられたはずの細谷源大夫の生き様など時を経てそれぞれの人生が浮き彫りになる。
前3作に比べると、藩の政争に絡んだサスペンスの要素が強く、秘密の解明にたどりつく一つ一つの段階が面白い。
また前作から引き続き登場する佐知や細谷といった人物の生き方にも最後まで目が離せない。
徳川吉宗の時代を武家や商人といった視点で江戸の市井を描くどっしりとした時代小説。
藤沢ワールドの傑作です。
「用心棒日月抄シリーズ」最終作。前作から16年の時が経ったという設定で、青江又八郎が四たび江戸に出向く所から物語は始まる目的は「嗅足組」の解散を佐知に秘密裏に伝えるためである。前三作は短編集形式だったが、本作は長編形式であり、作品の趣きも異なる。

事件としては、幕府隠密、藩内の影の敵との三つ巴の対決だが、全編を覆うのは老いとそれにめげずに生きて行く人間達の営みである。青江もこの時は42才。人生50年の時代では老境に近いと言って良い。それでも立ち回りのシーンは相変わらずの迫力だが、人を殺す場面に寂寞感が漂う。前作で仕官した筈の相棒の細谷はしくじり、妻を狂死させ、荒んだ生活を送る。だが、この男には「きっと何とかなるだろう」という不思議な明るさがある。狸親父吉蔵の娘が結婚しているという設定も微笑ましい。佐知もそれまで任務に疑いを持たずに行動してきたが、殺人をためらうようになる。女性としての魅力は相変わらずのようだが。有為転変の時の流れの中で、登場人物の中に諦観と希望を見い出すというスタンスで書かれているようだ。

また従来から、武士と庶民、藩と江戸、剣劇と下町人情などの様々な対立軸を中心に物語が紡がれていたが、本作では青江の妻由亀が強調される。由亀も心根が優しく芯の強い女性だ。由亀と佐知、新しい対立軸が注目の的。二人の間で揺れ動く青江の心情は贅沢な悩みに満ちている。藩に帰る青江との別れのシーンで、「尼になって青江の藩に行く」と言う佐知の言葉は、青江そして読者に救いを与える。シリーズを締め括るに相応しい叙情溢れるシーンである。

本シリーズの持つ時代小説の面白さに、作者の人生観が織り込まれた味わい深い傑作。あれから16年・・・藩のお役目により再び江戸に出る又八郎。多忙なままに
過ぎ去った年月は自身だけなく、かつての仲間の身にも、優しく或いは残酷
に流れていた。
細谷や吉蔵の現在は？藩の存亡に関わる秘事とは？佐知との深い絆の行方は？
過去最強の刺客との決着はいかに？
過去3作と違うミステリータッチの展開も新鮮に、まさに読みどころ満載の
後日談である。
用心棒シリーズの最終章。主人公の青江又八郎が訳あって江戸に出てきてから、約19年後の話。16年ぶりに江戸に出てきて、昔の親友たちに会い、近況を知り、さまざまな思いを刻みつつも藩のために働く主人公。親友、細谷源太夫の変わり果てた（？）姿を見て、私も涙しそうになりました。いやっ正直泣いてしまいました。最後の場面、親友との別れ、仕事を世話してくれた人との別れ、そして、妻とは別の、なくてはならない女性との別れ、もう泣くしかありません。一巻の『用心棒日月抄』からぜひぜひ読んでほしい！人気の「用心棒日月抄」シリーズの第４作にして最終巻です。第３作から16年、藩士として忙しいながらも平穏な日々を過ごし、又八郎も40半ばの中年にさしかかりました。一方、幕府も100年を経過し、又八郎を助けた秘密の組織である「嗅足組」も不要な時代となり、又八郎は嗅足組解散を告げる密命を帯び、再び、江戸に出府することになります。そこで、嗅足組リーダーである佐知とも再会することになりますが、またもや、藩の存亡を左右する暗闇にまきこまれてしまいます。前３作と異なり、今回は、藩士としての出府であり、用心棒稼業を通しての市井のユーモアよりも、幕府隠密や藩の黒幕との争いというサスペンス性が中心となりますが、前３作でおなじみの細谷や口入屋吉蔵のその後も描かれています。おなじみの人物の全員が決してハッピーエンドに終わるわけではありませんが、彼らのその後を知りたい方にはお奨めの１冊です。
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<title>決闘の辻 (講談社文庫)</title>
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<description>歴史に名を残した名剣客の決闘シーンを描いた5篇。
歴史人物が大嫌いなそれがしでもこの著者にかかればついついのめり込んでしまう。宮本武蔵以外は初めて聞く名だが、藤沢周平さんの剣描写に有名無名もない、ど...</description>
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歴史に名を残した名剣客の決闘シーンを描いた5篇。
歴史人物が大嫌いなそれがしでもこの著者にかかればついついのめり込んでしまう。宮本武蔵以外は初めて聞く名だが、藤沢周平さんの剣描写に有名無名もない、どの剣客も身近に感じてしまうほど、さすがにうまい。

＊お薦め度（★★★★★）
題名が題名だけに手に取りにくいが、読み始めたら実在の人物を知らなくとも一気に行きます。心配ご無用

■「ニ天の窟〔宮本武蔵〕」：
そうか、武蔵も歳をとって弱くなっていたのか？ 「五輪書」が読みたくなった。

■「死闘（神子典膳）」：
この決闘シーンは壮絶であった。しかし、その後が面白かった。女は強いなー、魔物だなー

■「夜明けの月影（柳生但馬守宗矩）」：
心技体の描写がすごい、息詰まる。藤沢周平さんほんとうに上手いなー、感心しっぱなし。

■「師弟剣（諸岡一羽斎と弟子たち）」：
なんとも師弟の素晴らしさよ、今の世じゃあり得ないな。

■「飛ぶ猿（愛洲移香斎）」：
こういうのが藤沢周平さんの親しまれるところ、いいなー。しかし、侍もここまできっぱりしていると心地よい。

 藤沢周平の世界は広い。晩年の 宮本武蔵の日常をこのように描いた。
 さもありなんと思わせる 充実感。そして、ユーモア。
 『五輪書』を書く前の武蔵はどう生きていたのか。
 『二天の窖（あなぐら）』が、巻頭を飾っている。
 藤沢周平は天才だ。
 司馬遼太郎の『宮本武蔵』（朝日文庫）に近似している。
 こんなことが武蔵に起こっても不思議はない。
 そう思わせる 表現力とその迫力。生々しい現実感。
 藤沢周平の 想像力はいかに凄いかを納得させてくれる。
 宮本武蔵に関心ある者にとっては 嬉しい限り。
 必読書。

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<title>土方歳三散華 (小学館文庫―時代・歴史傑作シリーズ)</title>
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<description>「燃えよ剣」の影響を強く感じる作品なので、それが好きな方は入り込みやすいと思います。 
沖田と土方の描かれ方もほぼ同じで、私はあの独特の信頼関係が大好きなので、そこはとても楽しく読むことができました...</description>
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「燃えよ剣」の影響を強く感じる作品なので、それが好きな方は入り込みやすいと思います。 
沖田と土方の描かれ方もほぼ同じで、私はあの独特の信頼関係が大好きなので、そこはとても楽しく読むことができました。 

ですが、土方に「自分は新撰組のために鬼となる」と言わせつつ彼の優しさも強調しようとした結果なのか、隊士や土方の行動にちぐはぐな印象を多く受けました。 
たとえば油小路事件では、土方は藤堂をさりげなく逃がそうとしますが、その意図を知らずに藤堂を斬った隊士を土方は「散々藤堂に世話になっておきながら士道不覚悟」として斬ってしまいます。
私の頭のなかは「？？？この隊士は任務を遂行しただけなんじゃ・・・？？」状態でした。
一体この土方の考える士道とは組織とはどういうものなのか私にはよくわからず、結果、彼から優しさや鬼の苦悩を感じることはできませんでした。

また柴司切腹事件や河合斬首事件についても、史実がだいぶ美化されて描かれているような印象を受け、やはり違和感を感じました。 

文章自体には好感が持てたこと、作者の土方や新撰組に対する愛情はとても伝わってきたこと、そして沖田など数名の人物の描かれ方は魅力的だったことから、星3つにさせていただきました。 
この著者の沖田総司を扱った本のレビューにも出ていましが、「文章に魅力が無さ過ぎる」という意見に、自分も全く同感です。真面目な姿勢はうかがえるけど、教科書風とでも言うか・・・お勉強をさせられてるみたいな味気ない気持ちになってしまう。心理描写が少ないせいか感情移入もしづらくて、けっこう読むのがしんどかったです。ただ、著者のお人柄か文章や作風にイヤラしい所が無かった。「個性」も「言葉」も関係ないという、活字中毒の人には受けるでしょう。自分は土方と同じ日野市出身。だから土方歳三は自分にとってはごく身近な印象の人。当然、「燃えよ剣」も読んでるが、この作品の土方さんは自分にとって理解できる「配慮」や「苦悩」が感じられてよかった。脇役的活動をしてきた隊士に対するねぎらい。わずかな不運のために切腹しようとする隊士のために不利なケンカを買おうとする人情。それなのに、沖田あたりを除けば古い同志ほど理解してくれない辛さ。それでもこの作品の全体の雰囲気は「わかりあった人間関係」という印象が強いが、読むほどに、考えるほどに、鬼に徹するために孤独をかこった土方の強さ、寂しさのようなものが感じられる。土方さんがしっかり多摩っ子らしい作品。あくまでも自分らしさを見失わず、それでいて新選組副長として｢鬼｣たることを自らに強いた姿がじんときます。でもってそんな土方さんを脇がちゃんと理解してるとこが、かなりツボでした。その筆頭が斎藤一！登場シーンは少ないのに、めっさ印象的に出てくるのが嬉しいし、土方さんの純粋な根っこの部分をちゃんと解ってるから、｢鬼｣と恐れられる土方さんに諭されてもなかなか退かないとこがまた、素敵だ斎藤一!!（萌）そしてオイシイのは、土方さんが「新選組」という組織の｢誠」を未来に託した人であるってトコ!!これですよ!!これ!!二人の訣別に対するこの作品の解釈は、話の流れからいってモロ同感です。藤堂平助とのエピソードも泣かせます‥‥。油小路の決闘に臨む土方さんの心理が、切なくて苦しくて。平助には格別な想いがあるんだけど、それでも対峙しなければならない土方さん。そして平助は、立場を異にした今もなお、新選組や土方さんがすごく好きなんだけど、自分の選んだ道を悔いてなくって、笑って土方さんに面つき合わせてて‥‥‥ああ、平助らしくていいなぁ。お互いがお互いを解りすぎているから切ない、二人の姿が美しいです。さらに意外なくらい土方さん命な山崎烝サンも、これまた痛いくらいの土方さんへの傾倒っぷりで、ぐっときました。あと、河合耆三郎がすごくイイ子で‥‥‥土方さんの胸中の辛苦をクローズアップさせるための人物設定なのでしょうが、河合自身の背景にあったものを知りたくなるような人物像でした。広瀬氏の筆運びはちょっと司馬遼太郎先生に似ているとこがあり（作者としての立場を明確にした地の文。閑話休題的文章をもってくるトコ）、『燃えよ剣』がきっちり踏襲されてるような観があります。『燃えよ剣』で新選組にハマッた人なら、いっそう楽しめる本かもしれません。このところ、立て続けに土方さんに関する小説・書物を読んでいます。中でも、この小説の土方さんほど悲哀が感じられる人物はありません。近藤勇という将器を持つ男を立てるために、自分はひたすら汚れ役に徹し、周りから恐れられ、嫌われても自分の信じた・ホレた男のために尽くし続ける姿は胸を締め付けられます。この本の土方さん本人も、苦笑しつつも「それが自分の役割だ」と割り切って、近藤勇・新選組のために尽くします。読みながら、「あぁ、どうして回りに彼の気持ちをわかってあげられる人がこんなにも少ないんだ．．．」と歯軋りしたくなるほどです。優男だった歳さんが、”鬼”にならざるを得なかった状況が、よくわかる1冊です。
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<title>隠し剣秋風抄 (文春文庫)</title>
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<description>「隠し剣」シリーズ第二段。主人公達の秘剣と男女の機微の融合が本シリーズの特徴だと思うが、本作は女性の魔性と清廉さを対比して鮮明に描いている印象。

「酒乱剣石割り」は酔う程に剣技が冴える主人公が痛快...</description>
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「隠し剣」シリーズ第二段。主人公達の秘剣と男女の機微の融合が本シリーズの特徴だと思うが、本作は女性の魔性と清廉さを対比して鮮明に描いている印象。

「酒乱剣石割り」は酔う程に剣技が冴える主人公が痛快だが、さして効果的とは思えない主人公の妹の淫乱な転落物語を挟む所が本作の趣向か。「汚名剣双燕」は驕慢な女に振り回される主人公の悲哀に忸怩とさせられる。「女難剣雷切り」は女運の悪い主人公がコキュ役まで演じさせられる悲哀を滑稽味の中に描いたもの。「陽狂剣かげろう」は藩主の息子に許婚を奪われた主人公が陽狂を装っているうちに、本当の狂気に陥ってしまう様を描いた異色作。前二作と合わせ、現代にも通じるテーマが続く。「偏屈剣蟇ノ舌」は偏屈者の藩士を扱って「たそがれ清兵衛」を思わせるが、偏屈者だからと言って刺客役を仰せつかる構想は無理があろう。「好色剣流水」は主人公が本当の好色なので読んでいて共感が沸かない。女性だけでなく、男性の色欲と堕落を描こうとしたものか。「暗黒剣千鳥」は藩の権力闘争を背景に、主人公の婿入り話と暗殺劇を巧みに織り交ぜた佳作。「孤立剣残月」は過去に上意射ちを行なった主人公が四十を過ぎて、その弟の仇討ちの意志の噂を聞き、周囲に右顧左眄するが相手にされない様子をユーモア味で描いておいて最後に泣かせる心憎い構成。「盲目剣谺返し」は味見役として盲目となってしまった主人公とその妻の苦悩と夫婦愛を描いた秀作。「武士の一分」と言う言葉は有名になった。

バリエーションを付けようとしたものか、作品毎にレベルの差が大きい気がする。姉妹作に比べ凄みのある秘剣が少なく、人物設定やストーリー展開も物足りない気もするが、藤沢作品の味が堪能できる好短編集。どの短編もおすすめであるが、私が出色と思うのは、暗黒剣千鳥と盲目剣谺返しである。 
両編ともに、主人公とそばにいる女性のこれからが余韻となって非常に気にかかる。 
とくに、盲目剣谺返しは、映画を見てみようかという気にさせる。 



隠し剣シリーズを読んでいて感じるのは、藤沢周平の江戸時代への思いである。 
主人公がいて、その妻あるいは婚約者がいて、 
その二人の関係を通して江戸時代をうまく書いていると思うのである。 
あるときは、江戸時代の風習に対するやりきれなさであり、 
またあるときは、逼塞感であり。 
こういう書き方って好きだなぁ。 


藤沢周平といえば中年にならないとそのよさが分からないと勝手に思っていたが、 
何冊か読んでみて、 
高校生にぜひ読んで欲しいと強く思う。 
私が読んだ藤沢作品２作目がこれです。
映画化されるのを良い機会に１作目は蝉しぐれを読みました。
この作品を読んだきっかけも映画化です。

この隠し剣秋風抄には９つの話が書かれており、一番最後の盲目剣谺返しが木村拓哉主演の武士の一分に映画化されています。最後にはどこかホッとしてしまうお話です。
どのお話の主人公も秘剣を操るのですが、暗黒剣千鳥と孤立剣残月が個人的には好きです。他のレビュアーの方が書かれているように、この作品のお話に出てくる主人公はみな、それぞれの武士の一分を守るために闘います。そしてその闘いの後、死に逝くものもいます。ですが、やはり私個人としては最後に希望の光が見えるような、この先を見守りたくなるようなこの２つのお話を特におすすめしたいです。精神的に本を読むのが億劫になっていたときに、偶々出会いました。４０頁ほどの短編が９本入っていますが、一編一編の読後の満足感と余韻は半端なものではありません。各編とも、良質な長編小説を読み終わった後のそれに匹敵するといっても言ではなく、改めて読書の醍醐味と藤沢作品の素晴らしさを教えられました。（単純な私には、描かれた女性像はどれも官能的でした。個人的には、「偏屈剣蟇ノ舌」と「好色剣流水」、「盲目剣谺返し」がベスト３です。また、「陽狂剣かげろう」は、シチュエーションこそ異なりますが、小林正樹監督の名作映画である『切腹』を思わせるものがあります。）いずれにせよ、暇のある方もない方も、とにかく一読をお薦めします。初出はオール読物の昭和53年7月から昭和55年7月。単行本は昭和56年2月。

本書のあとがきは珍しく藤沢周平自身が書いていて、前作の『隠し剣孤影抄』も含め3ヶ月毎にやってくる締め切りが楽しめた、と書いている。なかなか無い感想だ。このシリーズ最後へいくほど面白い。シリーズ最後の3作の『暗黒剣千鳥』・『孤立剣残月』・『盲目剣谺返し(これが山田洋次監督の第3作武士の一分の原作)』は超傑作である。このシリーと『秘太刀馬の骨』はほぼ同じ範疇でくくれる作品で僕の中では藤沢作品で最も好きな作品だ。

『隠し剣』を習得している武士っていいなぁ、って男なら誰でも思うでしょう、きっと。
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<title>浮かれ黄蝶―御宿かわせみ (御宿かわせみ)</title>
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<description>長い長いこの物語りもここでとりあえず小休止？次からは明治時代になるそうですなんかさびしいな。最後の話はかわせみには珍しく、ホラーちっくな要素がありました。 
話は完全に子供たちに移行してるので、忍ぶ...</description>
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長い長いこの物語りもここでとりあえず小休止？次からは明治時代になるそうですなんかさびしいな。最後の話はかわせみには珍しく、ホラーちっくな要素がありました。 
話は完全に子供たちに移行してるので、忍ぶ恋とか身分違いがどうとか騒いでたころがなつかしいです。麻太郎問題どうなるのかな？？第31巻。長い長い物語もこれで一旦終了し、秋から明治バージョンの連載が開始されるそうである。
一体、どういうフィナーレを迎えるのかと読み進んだが、８話ともいつものトラブル解決のお話だった。特別、誰がどうなるという内容のものはない。
やはり、最近おるいさまの活躍が少ないとの声が多かったのか、この巻では、久々にるいが暴漢相手に１人で立ち向かったり、彼女の幼児期のあるミステリーが解決したりする。
その他、麻太郎＆源太郎コンビの活躍、プチ反抗期の花世のお節介、お石の妊娠、船関係などのエピソードが入っている。
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<title>時雨のあと (新潮文庫)</title>
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<description>下級武士や市井の人々など、身近な存在の人々に 
視点をあわせ、人々の心のひだを綴っている彼の作品は 
私たちにとって身近なようでいて、とても遠い。 

人は根本的に変わらない。 
弱くずるく、でも暖...</description>
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下級武士や市井の人々など、身近な存在の人々に 
視点をあわせ、人々の心のひだを綴っている彼の作品は 
私たちにとって身近なようでいて、とても遠い。 

人は根本的に変わらない。 
弱くずるく、でも暖かい。 

だが、その温度は時代ごとに異なるのだ。 
人への関心具合。自分の弱さ、ずるさに対する恥じらい。 
異性を恋しいと思う気持ち。 
そこには確かに、今の時代、なかなか見つけられない感情があふれている。 

そして、そういった感情や風景に触れることで 
生まれる懐かしい暖かい気持ちを求めて、 
私は藤沢周平の作品に向かうのである。短編集では「神隠し」がピカイチ！と思ったが、
何の！この「時雨のあと」はいいなー。
東西両横綱と言った感じでしょうか？

■お薦め度＆評価：
★★★★★（満点！）
これは「超・お薦め」

■「雪明り」
映画「隠し剣 鬼の爪」は、藤沢周平作品の３作を合わせた内容だった。
その１作がこれ。前にも読んだが、いい話で泣けちゃいます。
「由乃は跳べと言っている」・・・・「いま、跳んだのか？」
その勇気は、若さか？ いいなー

■	「闇の顔」
この７話の中では長編。読み応えあります。
最後に、びっくり。

■	「時雨のあと」
表題作。この「兄妹愛」は悲しい。だけど、“兄”ほんと どうにかして欲しい。説教してやりたいぐらい。でも良いキャラしています。前半は漫才のようです。
しかし、兄を信じながら苦界に身を沈めて・・・・。それでも兄は・・
まったく もう！

■	「意気地なし」
これは安心しながら読めます。
いいなー、あー 羨ましい。

■	「秘密」
とボケた爺さんにも昔はこんなことがあったのだ。
最後笑っちゃいます。いい話だ。

■	「果し合い」
もしかしなくとも、この短編７作の中で一番かも。
いい話だなー、
こんな陰の爺に 私もなりたい。憧れます。

■	「鱗雲」
悲しいけど、最後はハッピーエンド。
こういう後味のいいのは救われます。


一冊の中に、武家ものと町人ものの短編が半々ぐらいで収められています。

個人的には、しがらみの中での苦悩が描かれる事が多い武家ものが好きなんですが、表題作の｢時雨のあと｣は、町人ものながら思わず泣けてしまいました。
身を持ち崩した兄妹の再生へと向かう一編です。名編だと思います。

また、悲劇的な結末を迎える作品が少ないのも、この短編集の特徴だと思います。
 美しいものにふれていると幸せで濃厚な時間となる。サラブライトマンの澄んだ歌声にうっとりとし、中日ドラゴンズの選手の奇跡的なプレーに喝采を送る（ｆａｎです）。いい時間である。藤沢周平の小説の魅力もラストシーンの美しさにある。「おー」とため息をつくことしばしばである。この『時雨のあと』は短編集。最後にある「鱗雲」 のラストシーン、これはいい。何度読んでも心に響く。涙が出そう。短編の中で最も好きな作品だ。 藤沢さんの書く物語はすべてやさしさ人情にあふれた作品です。江戸時代の庶民の貧しくも健気な姿が映し出されています。BGMはそう、昭和枯れすすきがいい。 よくある時代劇のような読み終わったあとスカッとするような勧善懲悪は存在しないけれど、どこかスーッと鼻に抜けるところがあります。ステレオタイプ日本人をみたいならこれを読もうといいかな。
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<item rdf:about="http://6-book.bestbook-search.com/detail/19/4167192330.html">
<title>漆の実のみのる国〈下〉 (文春文庫)</title>
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<description>史実系の歴史小説ファンですが、藤沢周平は初めて読みました。
貧乏な名門の米沢上杉家をなんとか改革しようという物語ですが、
改革はあまり実にならず、最後まで結果は出ません。上杉鷹山について
読みたかっ...</description>
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史実系の歴史小説ファンですが、藤沢周平は初めて読みました。
貧乏な名門の米沢上杉家をなんとか改革しようという物語ですが、
改革はあまり実にならず、最後まで結果は出ません。上杉鷹山について
読みたかったんですが、いわゆる寛三の改革の結果が出る前に物語が
終わっています。
まあ面白いし読みやすくもありますが、歴史小説としては文芸臭いというか
爽快感が少なくて、あまりオススメできません。藤沢周平作品は短編を多く読んでいますが、この作品は少し他に比べ難しい。
貧乏藩・米沢藩の執政による藩政のお話しです。
いかにして藩に富をもたらし、謝金をしのぐか。
借金返済のために導き出した人材・能力・計画、
それに対する反感と現実。
重荷を背負う人間の心情もまた見所です。
男女の愛や家族愛などは殆どありません。

華美されがちな藩上部の苦悩と現実、代わりゆく時代に溺れる人物像が現れています。
難しいと感じつつも、読む内にどんどんはまっていきました。
最後まで書き終えることなく逝った、藤沢周平の遺作です。
彼の見てきた江戸時代を感じる事が出来る小説です。
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<item rdf:about="http://6-book.bestbook-search.com/detail/20/4167192322.html">
<title>漆の実のみのる国〈上〉 (文春文庫)</title>
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<description>上杉鷹山に関する小説です。関ヶ原前後からの上杉家の動向など詳しい背景の説明があり理解が深まって満足しました。
具体的に、会津から米沢への転封後石高が大幅に削られたのにも関わらず、
家臣の数をほとんど...</description>
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<![CDATA[
上杉鷹山に関する小説です。関ヶ原前後からの上杉家の動向など詳しい背景の説明があり理解が深まって満足しました。
具体的に、会津から米沢への転封後石高が大幅に削られたのにも関わらず、
家臣の数をほとんど減らさずに抱えてきたために、またその他諸事情により藩経営が窮地の状態であるという事などです。
役職名の列挙などやや詳しすぎて冗長になってしまっている点もありますが、
背景が分かってこそ現在の状況の深刻さが窺えると感じ、他の鷹山の小説を読んだ時に何となく釈然としなかった気持ちが晴れたような気がします。
側近と鷹山の幾多の苦労がなかなか報われず、さあ今度こそ、というところで残念ながら話が終わっていますが心に残る素晴らしい作品だと思います。ここでまさかこの歌に出合うとは全く予想しておらず、びっくりした。思わず本の角を折りました。

「為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」
上杉治憲の信念を託した和歌（藩主引退後の号：鷹山）

藤原周平さん69歳、この作品が最後となり1997年1月亡くなりました。残りの原稿40枚に対し、体力が持たず書斎にあがる力も無い中、食卓で6枚を書き上げた遺品長編小説。

貧困に喘ぐ米沢藩。藩主の代替り、執政達による改革、それに立ち塞がる旧体制の重臣。
上杉治憲、藁科松伯、竹俣当綱、莅戸善政らの藩財政再建の物語。

非常に充実した内容で満足しました。やはり最後の最後、原稿6枚分には思うものがありました。また、人間としてサラリーマンとして、「歴史に学ぶ」ことはあるのですね。私 こういうの大嫌いですから避けていましたが、非常に勉強に、ためになった作品でした。

■	参考までにウンチクを：
現代では上杉鷹山の和歌の方が馴染みがあるが元々は武田信玄の名言をコピーしたもの。
武田信玄の名言「為せば成る、為さねば成らぬ。成る業を成らぬと捨つる人のはかなさ」を変えて言ったものとされる。また、「してみせて 言って聞かせて させてみる」の言葉を残しており、山本五十六も信玄の影響を受けたとされる（＊私、知りませんでした、てっきり山本五十六の言葉と思っていました。）。

■	カウントダウン藤沢周平：
藤沢作品の中で私がもっと嫌いとする「歴史＆政治」の事実物語りの為、読むのを遅らせていた。上・下本の為、気合をいれ読み始めると、以外や以外スラスラと行き、面白く ついつい寝る間も惜しんで読んだ。「寝る間を惜しむ」とはまさにこのことを言うのだな？と実感しながら。。
そうこうしながら、この本の先駆をなした同著者中編小説が20年前に書かれていたと知り、既にその本を読んでいる。文春文庫「逆軍の旗」のなかの「幻にあらず」。
「食わず嫌い」とはこのことか？まー、藤沢作品ですから安心の上で読んでいますからね

■お薦め度：★★★★★
歴史人物が苦手な人でもOKです。落ち着いてゆっくり読めます。また、藤沢周平最後の作品ですから藤原ファンは是非読みたいところ。
藤沢さんの最晩年の作品です。
貧乏に喘ぐ上杉藩の再興を目指した藩主の物語で、全編を通して政治、経済、そしてそれに伴う権力闘争が描かれています。
どちらかというと難しい政治の話ばかりですが、読了まであっという間でした。

この中には藤沢作品に特徴だった親子や夫婦の情愛、剣での闘争シーンはほとんど見られませんが、それでいて時に登場するそうしたシーンは短い文章であっても不思議に心に響きました。特に主人公の藩主「治憲」が、壮年期になって初めて暗愚と言われ軽侮していた前藩主へのとらわれから開放され、人として善き父であった彼に格別の思いを寄せる姿は胸打たれました。

また善と悪の狭間を描くのは池波さんの得意技でしたが、藤沢さんはこの作品の中でいわば藤沢流の善でも悪でもない人々を描き切っています。
名君と忠臣が足並み揃えて当たっても藩政は結局うまく行かず、忠臣はやがて汚職で失脚し、暗君と言われた前藩主の善性を見出し、断罪された重臣の息子たちは後に許されて忠臣として藩政で活躍する。
そこには善と悪でもない人々の姿が見出せます。

主人公はやがて藩主の座を退き、そして隠居の立場から最後の改革を目指し、その結果を最後まで描くことなく物語は幕を閉じています。
そこに独特な余韻と、この後鬼籍に入った藤沢さんの万感の思いが込められているように感じました。
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